SVOD競争の鍵は子供向けコンテンツ

Disney、Apple、AT&T/WarnerMedia等の参入でSVOD市場の競争は激化する。この戦いの鍵は子供向けコンテンツが握っている。2歳から11歳におけるTV放送の視聴時間は2014年から35%減っている。その分、OTTでの視聴が増えている訳だが、この年齢層では自らがOTTサービスに加入している訳では無く、親が好んでOTTビデオを見せている。

子供向けのビデオサービスとして放送よりもOTTが好まれる理由は2つある。1つはオンデマンドである事だ。子供のスケジュール管理は難しい。年が低ければ昼寝の時間が必要であり、学校に行き始めれば、勉強の時間が必要になる。決まった時間に放送している番組と、子供のスケジュール合わせることは難しい。オンデマンドでは合わせる必要性は無い、勉強が終わってからTVを見てよいのであれば、勉強が終わるのが少し遅くなっても支障はない。番組表に子供のスケジュールを合わせる必要性が無い。もう1つは、SVODでは広告がない事である。子供が見てよい放送番組を番組を選ぶことは出来るが、広告は選ぶ事が出来ない。子供向け番組は広告が多く、広告漬けになる事を親は心配する。SVODではこの心配はない。

新たなSVODに加入するか

すでに100以上のSVODサービスがあり(http://bit.ly/2N9mUog)、新たにDisney、Apple、AT&T/WarnerMedia、Comcast/NBCUniversal等の大手が参入する。問題は視聴者が新たなサービスに加入するかである。Amdocsの調査ではすでに27%はサブスクリプション・ビデオにすでに$100以上を使っている。新たにもう1つSVODに加入してもいいと思っているのは22%と低く、さらに多くは既存のサービスとは異なる物である事を条件にしている。

Ofcomは「失われた世代」を懸念

OfcomはBBCがその視聴者ベースを維持出来なくなる事を心配している。Ofcomの報告(http://bit.ly/31OST1i)によると、 16歳から24歳の年齢ではBBCを見た人の率がついに50%を割り、49%となった。男性が特に低く、46%であった。 BBCの視聴時間は16歳から3

FCC: vMVPDはケーブルTVの競合

Charterと中小ケーブルTV事業者を代表するACS ConnectはFCCに対してAT&T TV Now等のOTTベースのvMVPDをケーブルTVの競合として認める事を求めていた件で、FCCはvMVPDを競合と認めた。Charter等がこれを求めていた理由はケーブルTVへの競合が

FCCがT-MobileのSprint買収を許可

司法省がT-MobileのSprint買収を許可したのに続き、FCCもSprintのプリペイドサービスのBoost等をDishに売る事を条件に買収を認可した。しかし、これで買収が可能になった訳ではない。ニューヨーク、カリフォルニア等の州は買収を阻止する為に訴訟を起こしており、T-Mobile