Netflix加入者減少は起きるか

NetflixのQ1の全世界の加入者数は400万人増えただけで、2.076億人となり、Netflixが目標としていた2.1億人を下回った。北米(アメリカとカナダ)の加入者数は44万人増え、7439万人となった。パンダミックによりテレビを見る時間が増えたことで、2020年のQ1は231万人、Q2は293万人増えたが、その後の成長は鈍り、Q3は18万人、Q4は86万人であった。

テレビメーカーの収入モデルの変化

スマートTVの設置台数は多いが、利用頻度はストリーミング・プレーヤより低かった。理由はスマートTVの機能は数年で古くなり、使えなくなるからである。スマート機能が使えなくなってもテレビ自体は問題ないので、利用者はスマートTVにストリーミング・プレーヤを取り付けて使うことになる。昔のTVは頻繁なアップデートの必要はなく、売り切りで良かったが、スマートTVは異なる。新しい技術が登場し、OSのアップデートが必要になり、既存のサービスの新機能のサポート、さらに新しいサービス向けのアプリ開発も不可欠である。しかし、売り切りではそれを可能にする収入はなく、数年でスマートTVのアップデートは数年で無くなるのが普通であった。

映画劇場とストリーミングの両立

「Godzilla vs. Kong」(GvK)の劇場売上は初日5日間で$4850万ドルとなり、パンダミックにより1年以上閉鎖されたいた映画館に希望を与えている。GvKはHBO Maxでも封切りと同時に配信されたことで、若い男性は劇場に来ない可能性があるとの悲観的な予測があったが、劇場で見た人の64%は男性で、52%は25歳以下であった。

映画館でヒットした同時に、GvKはHBO Maxでも成功をした。SambaTVの統計では5日間で360万人がHBO MaxでGvKを最低でも5分以上は視聴し、クリスマスに封切りされた「Wonder Woman 1984」の220万人の記録を簡単に抜いた。