デジタルTVへの移行は2009年

デジタルTVへの移行予定は赤字縮小法案の中に含まれている。法案は12月末に下院と上院を共に通過した。法案に対して上院での修正があったので,下院で再度,採決されてから大統領の署名を得ることになる。この法案ではデジタル放送への移行の日付を2009年2月17日とし,世帯がデジタルコンバーターを購入する為の援助として$40ドルのクーポンを配るために15億ドルの予算が計上されている。

ケーブルTVのアラカルトメニュー化

MSOはこれまでケーブルTVのチャンネルのパッケージ化を止め,アラカルトメニューにする事には絶対反対の姿勢であったが,議会,消費者団体等のプレッシャーから姿勢が弱まっている。Time Warner Cableは家庭的な内容のチャンネルを主体の15のチャンネルで構成されるFamily Choice Tierの提供を始めた。サービスは月額13ドルで,約20チャンネルのベーシック(地上波再送信)を加え,月額33ドルの料金となる。通常のベーシック,プラス拡張ベーシックのサービスは約95チャンネルで,月額43ドルである。

Cablevisionの会長,チャック・ドーラン氏は上院議会の聴講会で,アラカルトメニュー提供は可能であると発言した。また,トリプルプレー事業者のRCN社はマサチューセッツのシステムでアラカルトメニューのテストを行うことに合意した。

インディアナ州のフランチャイズ改革

インディアナ州でも州全体のフランチャイズを可能にする法案が提出された。基本的にはテキサスで昨年提出された法案と同様であるが,テキサスの法案では既存のフランチャイズ契約を得ている事業者はその契約期間を全うする必要あるのに対して,インディアナの法案では事業者は既存の契約を全うするか,あるいは州単位のフランチャイズに乗り換えるかの選択がある。

ComporiumとDigeoのIPTVテスト

サウスカロライナ州のヨークとランキャスター群の電話事業者,ComporiumはDigeoのMoxi Media Centerを使ったIPTVのテストを行った。Comporiumは現在デジタルケーブルのサービスを幾つかの町で始めている。今回のテストではFTTHとDSLの両方の環境で,Moxi Media Centerを使ったIPTVのテストを行った。Moxiは通常はデジタルケーブルTV環境で使われているDVR内蔵の高機能のSTBだが,イーサネットインタフェースも持っている。テストではこのイーサネットインタフェースにビデオ信号を流し,IPTVのテストを行った。テストにはMoxi Media Centerをサーバーそして使う,Moxi Mateと呼ばれるセカンドルーム用のデバイスもテストされた。DigeoはMoxiのイーサネットインターフェースはIPTVを考えて付けられた物ではないが,多少のソフトウェアの書き直しで,IPTV環境に対応する事が出来たと語っている。

VerizonのIPTVはまだ先

Verizonはテキサス,バージニア,フロリダの一部でFiOS TVを開始しているが,伝送方法はIPベースでは無く,既存のケーブルTV事業者と同様のQAMで,光ファイバー上でRFをオーバーレイしている。いずれはIPベースへ移行する予定であるが,Verizonではそれはまだ先のことであり,実現は2007年以降だと語っている。最大の問題はスケールであり,限定された地域でのIPマルチキャストは行われているが,大規模なIPTV実現の技術的課題はまだ多くあると語っている。