VerizonがマルチルームDVRのサービスを開始

VerizonはMotorola社のQIPシリーズのSTBを使ったマルチルームDVRのサービスを開始した。QIPシリーズは同軸ケーブル上でIP通信を可能にするMoCAに対応し,ネットワーク化が出来る。MoCAはPHYレートで270 Mbps,MACで135 Mbpsの速度を出せる。MotorolaのデュアルチューナDVRのQIP 6416がサーバーに使われ,スタンダードSTBのQIP 2500,あるいはHDの6200を別室に置き,QIP 6416に録画した番組にアクセス出来る。QIP 6416はHD対応で,HD画質の録画が出来るが,ダウンコンバート機能は無いので,HDで録画した番組はQIP 2500では視聴出来ない。VerizonはHome Media DVRと呼ぶこのサービスを月額20ドルのオプションで提供する。QIP 2500のレンタルは1台あたり,月4ドルになる。

別のFiOS TV関連のニュースで,ニュージャージ州が州単位のフランチャイズを通過させたのを受け,Verizonはニュージャージで2008年までに350万の世帯に対してFiOS TVを提供する事を発表した。

TWCがユーザビデオのVODを開始

Time Warner Cableはそのハワイのシステムで,ユーザ提供のビデオをVODで提供する,PhotoShowTVと呼ばれるサービスを開始した。PhotoShowTVにビデオを送るにはTWCのケーブルモデムサービスのRoadRunnerにも加入している必要がある。RoadRunnerが提供するサーバーベースのアプリケーションのPhotoShow Deluxeを使い,ユーザはデジタル写真,ビデオを編集しEメールする他,シェアをするオプションがある,他のユーザが見ることが出来る。TWCのこPhotoShowでシェアされているビデオの中から,選んだ物をTWCのVODでも公開する。TWCのハワイシステムはITVサービスのテストによく使われている。

CoxもTiVoを採用

Cox Communicationsは同社が採用しているMotorolaとSAのSTB上で走る,TiVoソフトウェアを採用する事でTiVoと契約した。TiVoのソフトウェアは2007年からCoxが新規に提供するDVR,それにすでに設置されているDVRにダウンロードされる。

別のニュースで,TiVoの第2四半期売上げは前年同期30%増の5290万ドルであったが,赤字は640万ドルと,前年同期の90万ドルを大きくと上回っている。TiVoの合計加入者数は440万で,前年同期から24%増えている。

ABCのブロードバンドビデオは好評

ABCは5月から2ヶ月間,テレビで放送した番組をインターネットで視聴可能にするサービスをテストした。そのABC.comで「Lost」,「Desperate Wives」を含む番組が,スポンサー付きで無料で提供された。スポンサーにはAT&T,Cingular,Ford,Johnson & Johnson,Pfizer,Procter & Gamble,Toyota,Unilever,Universal PicturesとWalt Disneyが参加した。ABCは2ヶ月間に570万のエピソード,1600万のビデオストリームへのアクセスがあったと発表した。殆どのアクセスは放送されてから24時間以内であり,視聴者のアンケートではサービスが好評であった。ABCは秋の新シーズンからこれを本格的なサービスとして立ち上げる予定だが,ABC系列のネットワークではこれにより,視聴者数が低下する事に対する懸念がある。系列ネットワークはDisney/ABCが保有しているのでは無く,ブロードバンドで提供されたビデオの広告収入は入らなく,視聴者が下がれば,減収になる。ABCは系列局のとの話し合いを続け,合意出来る方法をまとめていくと語っている。

2つめのインターネット多チャンネルサービス

AOLビデオ等の様にビデオをオンデマンドでは無く,ケーブルTVと同じ多チャンネルプログラミングをインターネットで放送するサービスとして,The Compassの2006年6月号で記事にしたVDC.comがある。VDCは月額22ドルでサービスを始めているが,ネットワークは消極的であり,主要なチャンネルとてはホームショッピングのQVC,ShopNBC程度しか無い。TLC,Discovery等の再送信も始まったが,受信の対象はモバイルデバイスのみで,PCでは視聴出来ない。98%の世帯にケーブルTVが通過し,さらにほぼどこでも受信可能なDBSサービスも2つあるアメリカで,なぜ同じ番組を悪い画質のインターネットで見る必要があるのかは不明瞭であるが,すでにVDCの競合,TV Anywhereが登場した。TV Anywhereは2007年からMPEG-4,Windows MediaのDRMを使い,多チャンネルサービスと同等のリニアな番組放送を開始すると発表した。その対象視聴者としてTV Anywhereはアメリカ以外の国に住む1200万人のアメリカ人を上げている。しかし,CNN,ESPN等の主要ネットワークに対して,その番組をインターネットで流すことを説得する事自体が難しいのにそれを,さらに国外にも放送する事の許可を得るのは容易には出来ない。