AOLビデオ等の様にビデオをオンデマンドでは無く,ケーブルTVと同じ多チャンネルプログラミングをインターネットで放送するサービスとして,The Compassの2006年6月号で記事にしたVDC.comがある。VDCは月額22ドルでサービスを始めているが,ネットワークは消極的であり,主要なチャンネルとてはホームショッピングのQVC,ShopNBC程度しか無い。TLC,Discovery等の再送信も始まったが,受信の対象はモバイルデバイスのみで,PCでは視聴出来ない。98%の世帯にケーブルTVが通過し,さらにほぼどこでも受信可能なDBSサービスも2つあるアメリカで,なぜ同じ番組を悪い画質のインターネットで見る必要があるのかは不明瞭であるが,すでにVDCの競合,TV Anywhereが登場した。TV Anywhereは2007年からMPEG-4,Windows MediaのDRMを使い,多チャンネルサービスと同等のリニアな番組放送を開始すると発表した。その対象視聴者としてTV Anywhereはアメリカ以外の国に住む1200万人のアメリカ人を上げている。しかし,CNN,ESPN等の主要ネットワークに対して,その番組をインターネットで流すことを説得する事自体が難しいのにそれを,さらに国外にも放送する事の許可を得るのは容易には出来ない。
