インターネットビデオが急成長

2008年12月のインターネットビデオの利用は前年同期から41%も増えた143億本であった。総視聴者数は1.5億人で、米国のインターネット人口の78.5%に達した。トップは相変わらず、YouTube/Googleで、41%のシェアを占めていた。

サイト

本数(億)

YouTube/Google

59

Fox Interactive Media

4.449

Yahoo

3.3

Viacom

2.906

Microsoft

2.479

Hulu

2.406

AOL

1.971

Turner

1.839

Disney Online

1.484

ESPN

1.025

comScore

IPTVの総加入世帯は1600万

調査会社のDittbernerによると、世界におけるIPTVへの加入者は2008年第3四半期で1600万世帯に達した。事業者としてはFrance Telecom、Korea Telecom、AT&T、China Telecom、それにChina Netcomが大きな成長を見せている。IPTVミドルウェアの大手はアジアではUTStarcom、EMEAではThomson、北アメリカではMicrosoftとなっている。

IPTV加入者

Dittberner

FCC: マーチン委員長が辞任

FCCのマーチン委員長は1月20日でその職を辞任した。しかし、最後までそのケーブルTV事業者嫌いの姿勢は変わらなかった。マーチン会長は1月18日にComcastがそのブロードバンドサービスにおいて、VoIPユーザを差別し、そのサービスの質を下げているかの調査を開始した。さらにマーチン会長は上院通商委員会に対して、ケーブルTVサービスの値上げは1992年以来、インフレーションを考慮しても50%以上も値上げしており、さらにケーブルTV事業者はこれまでアナログで放送して来たチャンネルをデジタルだけで放送する事で、不当に加入者をデジタルサービスに移そうとしている可能性があると訴える書状を提出した。そして、不当に加入者をデジタルサービスに移そうとしていないかを調べるための質問にケーブルTV事業者が返答をしなかったとして、罰金を言い渡した。

マーチン氏の辞任の後、委員のメンバーであったコップス氏がその座を引き継いでいるが、オバマ政権は次期FCC会長として、ジュリウス・ジェナコウスキー氏を予定していると報じられている。

新聞の危機

調査会社のeMarketer社は新聞広告は2012年には、2005年時点の約半分の284億ドルに落ちると予想する報告書を発表した。これによると、2008年の広告収入は16.4%減少し、379億ドルで、2009年にはさらに159%の減少をする。

テレビ業界に無関係の話ではない。ニュースと言えば、新聞とTVであり、その内の新聞がオンラインメディアの競合で、広告収入が半減すると言う予想は他人事ではない。

それなら、オンラインに転向すれば良いかと言うと、そうではない。すでに新聞会社はオンラインに進んでおり、インターネットのニュースサイトのトップ10の内、4つは新聞会社である(残り、6うの内、TV系が2つ、インターネット系が2つ)。オンライン広告はこの差を埋めるほどの規模では無く、また、成長も止まっている。eMarketer社のデータでは2008年のオンライン広告は前年から0.4%減の31.5億ドルで、2009年は4.7%減の30.1億ドルにしかなら無い。

その収入の97%をオンライン広告で得ているGoogleは、新聞・雑誌広告、TV広告の分野にも参入をしてきたが、新聞・雑誌広告には将来がないと見限ったのか、1月にそのPrint Ads事業を廃止する事を発表している。

ニュースサイトトップ10

Nielsen Online

CBSがHuluに挑戦

CBSはHuluに対抗するビデオポータルのTV.comを立ち上げた。TV.comはCBSが昨年にCNETを買収した事で手に入れたサイトで、これまではTVファン向けの情報交換のソーシャル・サイトであった。TV.comは6ヶ月前に、CBSのテレビ番組の配信と共にHuluとも契約を結び、Huluのビデオコンテンツの一部の配信を開始した。そして1月にTV.comはMGM、Sony、PBS、Endemol USA、Showcase等のコンテンツ事業者とも契約し、TV.comをビデポータルサイトへと変身させた。

NBCとFoxが共同で立ち上げたHuluはテレビ番組配信のポータルサイトとして急成長をしている。Nielsenの統計では、2008年11月にHuluには750万のユニークビジターがあり、2.21億のビデオを配信した。Nielsenによると、Huluは11月に7.3%の成長をした。TV番組のポータルサイトへの利用が増えることで、広告も増え始めている。EMarketer社の予測では2009年にオンラインビデオの広告は45%の成長をする。

TV.comはHuluとの契約でNBC、Fox系の番組があり、さらにHuluでは配信されていないCBS系の番組を提供している。しかし、それ以外ではユニークな番組がある訳ではない。MGM、Sony等はすでにHuluとも契約しており、その他の番組では、Huluが優っている。ABCはどちらとも配信契約は無いが、Huluからは最低でもABCのサイトへのリンクがある。しかし、TV.comはTV情報のポータル/ソーシャルサイトとして、ビデオ配信に以前から450万近いユニークビジター数があった。TV.comは、Huluには無い、ソーシャルネットワーク性をアピールする事が出来る。TV.comでは毎週の視聴率トップ100の番組の順位を見ることが出来、さらに1930年代にさかのぼってのトップ視聴率番組を探すことも出来る(ちなみに、30年代のトップTV番組はThe Three Stooges Show、三ばか大将)。残念ながら、この様なリストから過去にさかのぼって、TV番組が視聴出来る訳ではないが、TV.comにはHuluには無い、情報の面白さがある。