スペインもDVB-Hを使ったモバイル放送を立ち上げることは中止し、デマンドが無いのであれば、モバイル放送向けの帯域は別のサービスに使うことを発表した。同国の産業省によると、業界からは適切なビジネスモデルの提案が無く、モバイル放送で失敗した事例の1つにはなりたくないと発表している。
国際: 3Dサービス
- ポーランド: 5月15日にポーランドのCanal+は同国で最初の3D放送を行った。放送はサッカーゲームの中継で、Cyfra+の衛星サービスの加入者向けに放送された以外、ワルシャワ等のパブ、それに映画館でパブリック・ビューイングがあった。
- エストニア: エストニアのケーブルTV事業者、STVは3D専用のチャンネルをスタートさせた。チャンネルはスポーツ、文化、それに娯楽番組を3Dで放送する。STVは、Starmanに次ぐ、エストニアで2番目に大きなケーブルTV事業者。
- カタール: Arabsatは5月15日にカタールで行われたサッカー試合のCrown Prince Cupの決戦を3Dで放送した。
- オランダ: オランダの放送事業者、SBSは年内に3D専用のチャンネルを新たに作る事を発表した。オランダではケーブルTV事業者のUPCとZiggoが3D放送のテストを始めている。
国際: アナログ停波
- ガーナ: ガーナはデジタル地上波サービスのSMART TVをスタートさせた。ガーナはDVB-TとMPEG-4/H.264技術を採用している。アナログ停波は2013年に予定されている。
- パラグアイ: デジタル放送の規格として、パラグアイも日本のISDB方式を採用する事を発表した。
欧州: 多チャンネルサービス
- チェコ: チェコのTelefonica O2が提供するIPTVサービスのO2TVの加入世帯は2010年第1四半期末で138,000に達した。O2 TVは中央・東欧州で最も成功しているIPTVサービスの1つ。
- ポーランド: ポーランドのデジタル衛星サービス、「n」の加入世帯数は第1四半期で、724,000世帯であった。「n」の事業者のTVNはポストペイの「n」に加え、プリペイのTNKと言うサービスも提供している。TNKの加入者ベースは524,000であった。
- ハンガリー: 多チャンネルサービスに加入している、ハンガリーの世帯の48.1%、1210万世帯はデジタルサービスへの加入であった。デジタルケーブルとIPTVへの加入者は435,000で、デジタル衛星サービスへの加入者は776,000であった。
- スペイン: 電話事業者のJazztelはそのIPTVサービスのJazzteliaから撤退する。Jazztelは、第3者に対して、回線を提供したIPTVサービスは継続するが、自らのサービスは行わない。現在、Digital+が、Jazztelの回線上でIPTVサービスを行っている。Jazztelは、IPTVサービスは中止したが、開発中のウェブサービスをTV向けに提供するSTBの開発は引き続き行う。
- ポルトガル: Portugal TelecomはそのIPTVサービスの新しいメニューとして、PC向けにGTV番組を配信するMEO@PCのサービスを開始した。IPTVサービスのMEOは581,000世帯の加入者を持つ。
- オランダ: 通信事業者のKPNはそのIPTVサービスに36,000世帯の追加があり、合計加入者数は150,000に達したと発表し、来年にはPC、携帯電話を含めた、マルチスクリーンのビデオサービスを提供する事を発表した。KPNはそのデジタル地上波プラットフォームのDigitenneにより、ケーブルTV事業者のUPCとZiggoかローエンドの加入者を奪い事に成功しているが、IPTVの成長は鈍い。KPNは、マルチスクリーン等の先端サービスにより、ケーブルTV事業者のハイエンドの加入者を奪おうとしている。
チェコ: チェコのIPTVサービス、O2 TVは伸び悩みを見せている。第1四半期の加入者数は138,000世帯で、2009年末から殆ど成長をしていない。古い回線を使っているインフラが問題で、容量が不足しており、一部の地域では加入者はブロードバンドかIPTVのどちらかを選ばなければならない。
ネットワーク中立性訴訟でFCCが敗訴
FCCがネットワーク中立性原則に基づき、Comcastを罰したことは、その権限を越えた物だと控訴裁判所は判定を下した。2008年にFCCはComcastがP2Pユーザのトラフィックを制限した事は差別的な行為で、ネットワーク中立性の原則に反する物だと判断した。FCCは、Comcastに対して制裁金を科さなかったが、違反行為があったと忠告した。
Comcastは、ネットワーク中立性に対する規制は存在して無く、FCCが科した制裁はその権限を越えた物だとして、控訴した。裁判所は、Comcastの訴えを認め、FCCにはComcastの行為を罰する権限は無いとの判定を下した。
