NAB登録者が1割減

展示会のNABへの登録者数は2015年に10万人を突破し、2017年は10.3万人に達したが、2018年は10%減少の9.3万人であった。出展者数は1,718社で、13.2%増えたが、展示面積は4%減ったので、小規模なブースが増えたことになる。

NAB登録者数等

 

2017年

2018年

Δ

登録者数

103,443

93,171

-9.9%

実際来場者数

102,604

未発表

 
海外からの登録者

26,714

25,550

-4.4%

国数

161

153

-5%

出展者数

1,518

1,718

13.2%

展示面積 1,063,380 sq. ft.

1,020,247

-4,1%

National Association of Broadcasters

登録者数が減った理由は幾つか考えられる。1つは目新しい話題が少なかった事である。IP化と4K/HDRがこれまでの大きな話題であったが、目新しさは無くなっている。ATSC 3.0は今年から開始であり、最大の話題であるべきだが、事前にアピールが出来ていなかった。ATSC 3.0の放送規格は決まっている、まだビジネスモデルが不明である。IPとの親和性により、新しいオポチュニティが出るはずだが、家電メーカー、携帯電話事業者、コンテンツ事業者、広告主等のパートナーを作る事が出来ていない。パートナーとのビジネスモデルは開発はフェニックス、ダラス等での市場テストの大きな目的の1つであるが、NABの前に新しいビジネスモデルの1つも発表する事が無かったの残念である。

団体のNABとしては地上波ネットワーク(ABC、CBS、Fox、NBC等)の団体ではなく、実際に放送をしている局を持つ会社のロビー団体である。ATSC 3.0の他に競売後の周波数移転、メディア保有規制法の改正、放送帯域の保護等が重要な仕事であるが、地上波の立場が弱まっているなか、放送局を守る事も重要になっている。これが、映像技術展のNABへの足かせになっている。CESが家電展から自動車メーカーも巻き込んだコンシューマー・テクノロジーの展示会に変身したような進歩性がない。今年から、NABの一部としてStreaming Summit Conferenceが加わったが、その会場はWestgate Hotelであり、主流の扱いでは無かった。展示会社には放送事業のディスラプターのGoogleもいたが、展示内容は放送局へのクラウド利用の提案であった。YouTubeはNABの後に放送広告に競合するコネクテッドTV向けのYouTube広告の発表をしているが、放送局に遠慮無しにNABでこの様な発表が行える様にならないと進歩は無い。