ComScore、Wedbush Securities、Nielsen等のデータによるとHuluの利用が大きくと減っている。WedbushがComScoreの統計を使って行った分析では、今年の3月にHuluが配信したビデオの合計時間は1.56億時間であったのが、8月の時点では58%も少ない6500万時間に減っている。
ComScoreが毎月発表しているオンラインビデオサイトのトップ10リスト(ユニーク利用者ベース)では、3月のHuluの月間ビデオ配信本数は10.1億本で、Googleの157.5億本に続く2位であった。ユニーク利用者数としては3110万人で、10位にランクされていた。それが、8月では10位外に落ちている。ComScoreは、Huluのビデオ本数のシェアは、3月の3.9%から、8月には1.5%に落ちたと報告している。
ComScoreは、データの分析方法を変えているので、減少にはそれが原因している可能性もあるが、Nielsenの統計でも利用者は減っている。Nielsenは昨年12月のHuluの月間利用者は1900万人(Hulu Plusの200万人を除く)であったのが、8月では1200万人に減っている。
理由はなぜか? Netflixは、オリンピックの以前に期間中はSVODの利用が減る可能性があると語っていたが、Netflixのストリーム数は3月から8月では28%増え、オリンピックの影響は見当たらない。Huluの利用者は、Huluをキャッチアップに使っているが、アメリカでは夏は再放送番組が主体なので、キャッチアップする番組が無いと言う説もある。アメリカの放送シーズンは9月から5月で、夏季は再放送番組が主体となる。新しい番組が無ければ、視聴に影響を与える可能性はある。しかし、もし夏季に視聴が50%も減少をするのであれば、Huluのビジネスモデルには大きな欠陥があることになる。また、ComScore、それにNielsenの統計でも利用者の減少は昨年末から始まっており、昨年には同様な減少はなかったので、これが原因とは言い難い。
大きな可能性があるのはプラットフォームの変化だ。Huluはコンピュータへの配信を基本にし、スマートTV、スマートフォン、タブレット等の他のプラットフォームへでの視聴は不可能にして来た。Huluはそのサービスを放送の競合とはしないようにしており、特にテレビへの配信は、厳しく規制して来た。Roku、Google TV等のデバイスは当然のことだが、コンピュータでも、メディアセンターPC向けのブラウザーからでは、Huluへのアクセスは出来ないようになっている。有料のHulu Plusでは、スマートフォン、タブレット、それに一部のスマートTVとストリーミングプレーヤに対応をしている。しかし、Huluは相変わらず、コンピュータでしか見る事が出来ない。インターネットビデオの視聴は、スマートTV、それにタブレットが増えており、これらに対応していないHuluの利用が減っている可能性がある。
Huluに関する別のニュースで、同社はProvidence Equity Partnersが持つ同社の株10%を1億ドルで買い戻した。2007年のHuluの設立の際、Providence Equity Partnersは1億ドルを投資していた。これにより、HuluのオナーはThe Walt Disney Co.、News Corp.、それにNBCUniversalの3社だけになった。
