ソーシャルネットワーク(SNS)はTV放送に大きなインパクトを与えている。TV視聴者の50%近くは、TVを見ながらPC、あるいはスマートフォンを使っており、その多くは見ている番組に対するコメントをFacebook、Twitter等で読み書きしている。Yap.TV、BeeTV、SocialGuide等のアプリケーション、あるいはサイトは特定の番組に対するSNS上のコメントを1カ所にまとめる事が出来る。これらアプリケーションは、自分のFcebook、Twitter等の知り合いがどの番組を見ているかを知らせる事が出来る。SocialGuideは、Tribune Media ServiceのTV番組のガイドを使い、自分の地域で放送されている、あるいは放送予定の番組中どれが、SNSでの会話が多いかを知る事が出来る。
SNSで注目される事はTVネットワーク側にも大切である。SNSのコメントが多い事は新たな視聴者の開拓になる。また、SNSでコメントを読み書きする事は、放送時の視聴を重要にし、DVR等で見、広告がスキップされる可能性を減らす。SocialGuideは、視聴者向けにSNSへの書き込み数をまとめているが、Trendrr.tvの様にネットワーク向けにSNSでの統計を解析している会社もある。広告主もSNSのコメント数を重視しており、SNSでのコメント数が視聴率と同様に広告収入に影響を与えるようになっていくかも知れない。
アメリカの放送シーズンは9月からで、5月末はネットワークが広告主にその新番組を紹介し、広告スペースを売り込むUpfrontの会合がある。今年のUpfrontでは、番組がSNSをいかに効率的に使っているかが売り込みの1つになっている。5つ目の地上波ネットワークのThe CWは、若者の視聴が多く、特にソーシャル性を売り物にしている。同ネットワークはUpfrontで、ソーシャルメディアのアプリケーションを開発しているShopkickと協力する事を発表した。スマートフォン向けのShopkickのアプリは、利用者が見ている番組を音声から判断し、特定の広告が始まった時点で必要な操作をすると、その製品への割引を提供する等のインターアクティブ性を可能にする。CWはその他、番組の放送中にその番組に関するゲームをすることで、特典を得るアプリケーションも提供する。CWは、広告主に対し、同社番組のソーシャル性を使った、TVとアプリのタイアップ広告を提供する事のメリットをアピールしている。
