ViacomCBSのSVODサービスのParamount+はComcastのSkyがサービスを提供している国ではSkyが販売をするが、2社の協力は他の欧州諸国にもおよび、共同でSkyShowtimeと呼ばれるサービスを開始する。SkyShowtimeに含まれるコンテンツはComcastのSky Studio、Universal Pictures、Peacock等、それにViacomCBSのShowtime、Nickelodeon、Paramount+、Paramount Pictures等が含まれ、ローンチ時には1万時間のコンテンツが含まれる。SkyはすでにNow TVを提供しているが、SkySkyShowtimeとのコンテンツ上の重複は殆ど無い。
SkyShowtimeが提供されるのは、Skyの多チャンネルサービスがあるUK、アイルランド、ドイツ、オーストリア、それにイタリアを除いた20程度の西欧と東欧諸国となる。Skyのサービスがある地域ではPeacockとParamount+は別に販売され、Skyの加入者に対してはPeacockは無料、Sky Cinemaの加入者にはParamount+は無料になる。SkyShowtimeはComcastとViacomCBSのジョイント・ベンチャーとして設立される。サービスの開始時期、価格等の詳細は発表されていない。
2社が欧州で協力をする理由は、ブランドと販売組織である。Comcast、ViacomCBSのそれぞれに映画スタジオのUniversalとParamountは知られているが、Disneyほどの知名度は無い。会社名のComcast、ViacomCBSは知られていなく、ネットワークのNBC、CBSも同様である。NBCが知られていなければ、そのロゴであるPeacockはブランド名として通じない。これに対して、Skyは大手多チャンネルサービス事業者であり、Skyのサービスが無い国でもSky Studioのコンテンツは他の事業者が放送しており、名が通っている。また、Skyは欧州各国でプレゼンスがあり、サービスを販売していくことが出来る。
ComcastのViacomCBSの協力はDTCサービスの1つの難しい面を明らかにしている。海外で放送局を持つことはほぼ不可能であり、これまではコンテンツを海外の放送事業者に提供することしか出来ななった。DTCにより自らが海外でサービスを提供することが可能になる、その大きな可能性はDisneyの成功で分かる。しかし、Disneyのように成功するのにはブランド力が必要であり、マーケティングも重要になる。Disneyにしてもブランド力はあるが、加入者の多くはFoxの買収で得たインドのHotStarから来ている。
