なぜAVOD利用者は年齢が高いか

Ampere Analysisによると2021年Q1での広告付きのAVODサービス利用者(AVODのみの利用者とSVODとの併用)は前年同期の17%から65%増え、28%になっている。しかし、AVODの普及によりSVODの利用が減っている訳ではなく、SVODサービスへの加入者は増えている。理由は、AVODとSVODでは利用者層が違うからである。


Ampere Analysis

AVODとSVOD利用者では収入が違い、SVOD利用者の世帯収入はSVOD利用者より低い。AVODユーザの半分の世帯所得は年$3万以下である。SVOD利用者の内、世帯所得が$3万以下は全体の3分の1である。SVODに加入する経済的な余裕が無いので、無料のAVODを利用している。もう1つのAVOD利用者の特徴は年齢が高いことである。18~24歳ではSVODのアクティブな利用者は19%で、AVODの9%の倍近い。25~34歳ではAVODが23%、SVODが25%で、34~44歳ではAVODが24%、SVODが23%になり、AVODが上回る。45~54歳ではAVODが25%、SVODが22%になり、55~64歳ではAVODが19%、SVODは14%になる。


Ampere Analysis

SVODのNetflixとAVODのTubi利用者の年齢層内訳でも同様な結果が出ている。Nielsenの調査ではNetflixの利用者の内、55歳以上は22%であるのに対して、Tubi利用者の45%は55歳以上である。


Nielsen

なぜ、AVOD利用者の年齢が高いのか。年齢が高い人の多くは最近にOTTビデオを利用し始めている。多チャンネルサービスにも加入しており、OTTビデオを始める場合は、無料のAVODから試し始める可能性が高い。しかし、OTTビデオの利用が増えれば、SVODも利用し始めるはずであり、理由はこれだけではない。AVODが高年齢者に好まれている理由はコンテンツが古いからでもある。

AVODでもオリジナルコンテンツが出始めているが、殆どは安い値段で配信契約出来る古るめのTV番組と映画になる。年齢が上の人には馴染みのあるコンテンツがAVODには多くある。これに対して、SVODは若い人を狙ったコンテンツが多い。古いTV番組、映画はSVODにもあるが、それらはAVODで無料で見ることが出来るのであれば、SVODに加入する必要は無い。