ViacomCBSは来年にCBS All AccessをParamount+にリブランドすると発表した。ViacomとCBSによる合併で、CBS All AccessにViacom系のコンテンツが加わっているが、サービスの名称は同じままであった。また、リブランディング後にParamount+はオーストラリア、ラテンアメリカ、北欧等でも提供になる。価格等の詳細は発表されていない。CBS All Accessの価格は広告付きで$6、広告無しで$10である。また、CBS All Accessとは別に$11のShowtimeがある。
Paramount+の価格は発表されていない。また、ViacomCBSには無料のリニア型サービスのPluto TV、ニュース専門のCBSN等もあり、これらのサービスがいかにParamount+と連携するかも不明である。Pluto TVにはViacomCBS以外のコンテンツもあり、組織的にも別であり、Paramount+に統合はされないであろう。NBCUniversalのPeacockの様に、無料のティアは無いであろう。CBS All Accessの大きな特徴として、CBS局の同時配信がある。CBS All Accessにはそれ以外のライブコンテンツもある。Peacockの有料ティアにはプレミア・リーグの試合が含まれている様に、CBS All AccessではUEFAチャンピオンズリーグの試合が配信されている。CBSとの合併以前にViacomはその多チャンネルサービス向けのNickelodeon、MTV、Comedy Central等のチャンネルを有料でOTTライブ配信する事を考えていたこともあり、Paramount+にはCBSだけで無く、Viacom系チャンネルの同時配信が加わる可能性もある。
ViacomCBSはParamount+へのリブランディングを発表したのとほぼ同時にAmazonとAmazon Channelsの契約を更新した。ViacomCBSはCBS All AccessとShowtimeをAmazon Channelsで提供して来た。Amazon Channelsの提供はストアでのアプリの提供とは違う。価格はサービスへの直接加入でも、Amazon Channels経由でも同じで、コンテンツも同じであり、利用者には差は見えない。しかし、Amazon ChannelsではコンテンツはAmazonのサーバーに置かれ、Prime Video内で配信され、売上、視聴データもAmazonが管理する。小規模のコンテンツ事業者には自身でサービスを提供すること無く、Amazonに任せる事が出来るメリットがある。
しかし、Amazon Channelsでのサービスの提供はAmazonの事業であり、大手事業者にとっては問題がある。AT&TがWarnerMediaを買収する前に、WarnerはHBO NowをAmazon Channelsで配信する契約をした。HBO Nowの加入者の3分の1はAmazon Channelsからの加入であったが、AT&Tは契約を切ろうとしており、HBO MaxはAmazon Channelsでの配信は無い。そのため、Amazon ChannelsのHBOアプリでは、HBOのコンテンツは見られるが、HBO Maxで加わった新しいコンテンツにはアクセス出来ず、また、Fire TV向けのHBO Maxのアプリも無い。
ViacomCBSはCBS All AccessとShowtimeのAmazon Channelsでの提供には満足をしている。Showtimeの加入者の半分はAmazon Channelsからの加入と推定されている。契約にはParamount+が含まれるのかは不明だが、含まれずにAmazonが契約更新に合意したとは思えない。ViacomCBSはAppleはApple TV+の中でCBS All AccessとShowtimeの両方をまとめて$10で提供する契約をしており、WarnerMediaとは違い他社との再販契約を問題視をしていないようだ。
