OTTで多チャンネルサービス同等のサービスを提供するSling TV、AT&T TV Now、Hulu with Live TV、YouTube TV等のvMVPDの出だしは良く、既存の多チャンネルサービスからの加入者減少を補うと期待された。しかし、その後は停滞している。Hulu with Live TV、YouTube TVの加入者が増えているが、それはAT&T TV Nowが加入者を失っており、SonyのPlayStation Vueが終了するからである。
MoffettNathansonにのよると、最近にコードカッティングをした人でvMVPDに加入したのは40%でしかない。ComScoreによるとvMVPDへの加入者は770万人でしかない。4000万人程度がコードカットしているので、vMVPDに移ったのは20%程度でしかない。
AT&T TVが加入者を失っている大きな理由は値上げである。AT&Tは安い値段でスターし、急速に加入者を得た。しかし、AT&Tは赤字にならない料金に値上げをし始め、加入者を失った。既存のMVPDも、vMVPDもネットワークに払う1加入者あたりの料金は同じであり、vMVPDだからと言って、大きなコスト削減がある訳ではない。Hulu with Live TVも最近に値上げをしており、YouTube TVも値上げの検討をしている。
しかし、値上げをすれば、加入者を失う。Hulu、YouTube TV共に新たに安い料金のサービスを検討している。チャンネル、特にスポーツチャンネルを減らせば、安く出来る。現在、安いサービスとしては$20のPhiloと$15のAT&T Watch TVがあるが、AT&Tは薄利のこのサービスの関心を失っている。また、新たに2つの低価格のvMVPDがスタートしている。1つはVidgoで、最初にスペイン語放送でスタートし、最近に英語のサービスも開始している。料金は48チャンネルで、$15とAT&TのWatch TVと同じ価格である。もう1つのサービスはFrndlyで、月額$6と非常に安いが、12チャンネルしかなく、メージャーなチャンネルはHallmarkだけである。
安いvMVPDに関心を示す会社が出ていると同時に、Pluto TV、Xumo、Stirrの3つの無料のリニア・チャンネル配信のOTTサービスが出ている。ViacomCBSのPluto TVは2000万のアクテイブ視聴者を持ち、成功している。安いvMVPDにはこれらの無料のサービスが大きな競合になる。Pluto TV等には通常の多チャンネルで放送されているチャンネルは無いが、Cheddar、CBSN等のニュース、TVドラマ、映画等のチャンネルがあり、それなりに楽しむことが出来る。ViacomCBSはPluto TVで既存TVチャンネルをチャンネル単位で有料配信する事を検討している。このように無料サービスに、有料でも見たいTVチャンネルを加えることが出来るのが今後のvMVPDサービスになるかも知れない。
