テレビ番組をインターネットで配信する場合、その利用可能者を多チャンネルサービスの加入者に限定し、多チャンネル事業者からライセンス料を得ると言うTV EverywhereのコンセプトはTime Warnerが2009年に提案した。TV Everywhereに対する支持は多いが、4年経ってもまだ「Everywhere」にはなっていない。時間がかかるのには理由がある。TV Everywhereが実現するには、テレビネットワーク(コンテンツ事業者)と多チャンネル事業者がライセンス料に合意する必要がある。ネットワークと多チャンネル事業者の配信契約は、2年~3年単位である。TV Everywhereを提供する為に契約の書き換えをしない限り、TV Everywhereが契約に加わるのは契約更新時になる。
TV Everywhereの交渉において、ライセンス料も重要だが、提供の方法も問題になる。多チャンネル事業者は、自社でポータルを持ち、そこでコンテンツの配信を行う事を望む。配信料を払うのであれば、自社のブランドを使って提供をしたいと思う。逆に、テレビネットワークは、HBO Go、Watch Disney等の様に自社のブランドを使った配信の方法を進めている。
後者の方法でTV Everywhereをする場合、利用者の認証方法を確立する必要がある。利用者は、テレビネットワークのTV Everywhereのサイトに行き、加入している多チャンネルサービスのIDとパスワードを入力する。TV Everywhereのサイトと多チャンネル事業者のサーバー間でこの認証を行う事を方法を確立する必要がある。
TV Everywhereの普及には時間がかかっているが、進歩はしている。殆どの多チャンネル事業者は、いくつかのネットワークとTV Everywhereの契約があり、殆どのネットワークは、いくつかの多チャンネル事業者と契約がある。大手テレビネットワークの中では唯一、TV Everywhereの契約をしていなかったDiscoveryもついに11月にTime Warner Cableと最初のTVの Everywhereの契約をした。
また、DirecTVはそのポータルで100以上のネットワークの放送をライブで再配信する事を発表した。DirecTVはHBO等の一部のネットワークの番組をオンデマンドで配信して来たが、新たなサービスでは、放送と同じ番組の視聴が可能になる。DirecTVは、有料チャンネルのHBO、Starz!を含む、30チャンネルを家庭外からでも視聴可能にしている。他のチャンネルの視聴は、加入世帯の宅内に限定されている。
