ケーブルTV事業者とのパートナー戦略を狙っているTiVoは、Coxと契約を結ぶことに成功した。SuddenlinkとRCNの様に、CoxはTiVoのPremiere HD-DVRをサポートするが、SuddenlinkとRCNの場合は、事業者がTiVoのSTBを提供するのに対して、Coxは市販されたPremiere HD-DVRをCoxのケーブルTVサービスで利用出来るようにする。
Coxはtru2way機能を持たないTiVo PremiereでVODを含めたサービスの利用を可能にする為に、IPバックチャンネルを使う。Coxはすでにそのヘッドエンド全てで、tru2wayの導入を完了させており、新しいCisco STBではtru2wayで、IPGとマルチルームDVR機能を実現させている(The Compass 2010年6月号 「双方向性の追求」)。このため、Coxはtru2wayを見捨てる訳ではなく、平行してIPバックチャンネルをサポートする事になる。Coxは、またTiVo Premiereで自社のVODを使えるようにするだけでなく、TiVoがインターネット経由で実現させているNetflix、Amazon On Demand等のVOD機能に完全にインテグレートし、ユーザは媒体を意識する事無く、同じように使えるようにすると発表している。
Coxは、Comcastと同様にTiVoのインタフェースをMotorola製のDVRで使うサービスをテストしてきたが、この契約により、テストは中止となり、CoxはTiVoのPremiere自体をサポートする事にフォーカスをしていく。Coxは、TiVoのサポートは来年から本格的に始まり、そのフェニックス、バージニア、サンディエゴ、ロサンジェルス等の主要な市場を全てカバーしていくと発表している。CoxがいかにTiVo Premiereの販売の支援をしていくかは不明だが、TiVoのケーブルTV市場戦略に於いて大きな勝利である。
しかし、TiVoの利用者数の減少はまだ続いている。TiVoの市販DVRを使っているユーザ数は2010年7月末で137万で、前年同期より13.7%の減少をした。DirecTV、Comcast等の事業者経由の利用者は102万で、前年同期から30.7%減っている。合計加入者数は238万で、1年前の305万から大きく減少をしている。
TiVoは新しい製品として、スライド式のQWERTYキーボードを持つリモコンを発表した。このリモコンは韓国のRemote Solutions社が製造した物で、$90で販売されている。
