タブレットPCへの期待

多チャンネル事業者は、そのビデオサービスをスマートフォン、タブレットPCに対応させようとしている。AT&TはU-VerseのアプリケーションをiPhone向けに発表した。このアプリケーションは、iPhoneで録画予約等のDVRの管理を可能にするだけでなく、録画された番組をDVRからWiFiでダウンロードし、iPhoneで見ることを可能にする。ダウンロード出来る番組は、ネットワークの了解が得られた番組に限られ、現在の所、ABC/Disney、Discovery、PBS系の52個の番組がこれのサービスをサポートしている。サービスは無料だが、利用出来るのは、上位パッケージのU300に加入している世帯に限られる。

Cablevision Systemsは、既存のケーブルTV放送をAppleのiPadを含んだ、タブレットPC、スマートフォンからも視聴を可能にするアプリケーションを開発している事を明らかにした。これは、放送された番組をインターネットでストリーミングするTV Everywhereとは異なり、ポータブルデバイスで、通常のケーブルTVサービスを見る事を可能にする物で、地上波再送信、VOD等も見ることができる。サービスを受けることが可能なのは、加入者の家に限られ、外出先からの視聴は出来ない。これはライセンス上の問題である。

Cablevisionは、タブレットPC、スマートフォンを多チャンネルサービスのナビゲーション・デバイスとして使うアプリケーションも開発中だと発表している。Comcast、Time Warner Cableも同様なアプリケーションを開発している。

Verizonは、Cablevisionと同様にその多チャンネルビデオサービスをタブレットPCで視聴可能ににするサービスを開発している事を明らかにするだけでなく、プレスミーティングにおいて、実際にiPadからFiOSのサービスをアクセスするアプリケーションを見せた。Verizonが行っているにのは、STBで走っているミドルウェアをiPadにポートした物で、STBと同じインタフェースをiPadで実現している。Cablevisionと同様に加入者の家の外で利用に可能にするには、ライセンス問題が起きるが、宅内であれば、iPadを使って多チャンネルサービスが見られる様になる。Verizonは、来年中にこのサービスを立ち上げることを予定している。

Verizonはまた、FiOSのVODで借りたビデオをSTBで視聴するだけでなく、スマートフォン等のモバイル端末で視聴可能にするサービスを開発している事を発表した。ビデオは、端末にダウンロード可能にするだけでなく、70 GBのクラウド上のストーレッジを提供し、ストリームで見る事も出来る。