SinclairがラスベガスでATSC 3.0を開始

Sinclairの持つCW系の放送局、KVCWが5月26日からATSC 3.0での放送を開始した。予定では4月のNAB中に放送開始の予定であったが、COVID-19の影響で遅れていた。放送にはKTNV(Scripps保有のABC加盟局)、KLAS(Nexstar保有のCBS加盟局、それにKSNV(SinclairのNBC加盟局)が協力する。

  • KVCWはATSC 3.0で、CW、CBS、ABC、NBCの番組を放送する。帯域は4局が同等に共有する。
  • KTNVはサブチャンネルでKVCWのCW系の番組をATSC 1.0で放送する。
  • KLASはサブチャンネルでKVCWの3つのサブチャンネル(TBD、This TV、とComet)をASTC 1.0で放送する。
  • KSNVはサブチャンネルでKVCWのサブチャンネルのMyNetworkTVをATSC 1.0で放送する。

ATSC 3.0はIPベースであり、25 Mbpsのデータ通信にも使える。自動車、IoT製品等のソフトウェアの更新、自動運転等の3D地図データ、同時利用が多いビデオのストリーミング等での利用が考えられている。問題は現在の規制では放送局が第三者のデータ送信を行って良いかが不明瞭なことで、FCCは放送局が他局、あるいは第三者から依頼されたデータ配信を行えるように明記する事を検討する。放送局は主チャンネルではテレビ放送を行う義務は変わらないので、データ配信に特化することは出来ない。

ATSC 3.0を使ったデータサービスのアプリケーションとしては自動車向けに対する関心が高く、KVCWも自動車向けのデータ配信のテストを行う予定である。ATSC 3.0は年内に62地域でNEXTGEN TVの放送が開始の予定であるが、移動の規制によりエンジニアの出張が出来なく、予定通りにサービス開始出来ない地域が出る可能性が出始めている。