1969年から公共放送PBS(Public Broadcasting Service)で放送されていたSesame Streetが有料チャンネルのHBOに乗り換えた。2015年後期からSesame Streetの新作は有料チャンネルのHBOが独占で放送する事になる。PBSでも引き続き放送されるが、HBOで放送されてから9ヶ月後の再放送になる。
Sesame StreetがPBSから得ている収入は売上の10%でしかなく、制作費はキャラクターのマーチャンダイジング等に頼っている。しかし、ここ数年、Sesame Streetの収入は減っていた。2014年の収入は$1.04億で前年より14%も減り、$1100万ドルの赤字を出した。HBOは民間ネットワークであるが、有料放送であり、広告は売っていない。また、Sesame Streetの制作方針に口を挟まない事を約束している。この5年契約により、Sesame Streetの経営は安定し、年間の制作本数もこれまでの19本から35本に増える。また、HBOでの放送から9ヶ月後になるが、これまで通りに公共チャンネルでも放送されるので、無料で見る事も出来る。
このHBOによるSesame Streetへの投資は、Netflixへの挑戦でもある。子供向けコンテンツはNetflix等のSVODに加入する大きな理由になっている。DVDを購入するより安く、また、広告が無いことは親に安心感を与える。AmazonはNetflixとの競合性を高めるために、2013年にNickelodeon等のViacomの子供番組の独占配信権をNetflixから奪い取っている。
HBOが得たのは新作の9ヶ月間の独占だけではなく、Sesame Streetのライブラリーのストリーミング配信の独占権も得ている。これにより、Sesame StreetはNetflix、AmazonのSVODからは消え、HBOの独占になる。
