RSNのAmazonに対する関心

Amazonは3年前からNFLの木曜日の試合のオンラインでの配信権(テレビ放送権は今年はFox)を得ており、今年はPrime VideoとTwitchの両方で配信している。Twitchでの配信は無料で行われている。8月には地域スポーツネットワークのYES(Yankee Entertainment and Sports)の買収グループに加わり、その15%を得た。

そして、先月にはNFLのRaidersとの配信契約を結んだ。Raidersは来年にカリフォルニア州のオークランドからラスベガスに移転する。AmazonはRaidersの新しいAllegiantスタジアムからスポーツ、コンサート、Eスポーツ等のイベントのライブ配信をTwitchで行う。

スポーツに強い関心を見せているAmazonに期待をしているは地元のチームの試合中継をしているRSN(Regional Sports Network)達である。RSNは地上波、あるいはESPN等で全米放送されていない地元チームの試合を放送するネットワークで、90年代に有料チャンネルとしてスタートした。その後、多チャンネルサービス事業者がスポーツを重視し始め、現在は基本パッケージのチャンネルになっている。

しかし、スポーツ中継の権利料が高騰することで、RSNの再送信契約料も高価になっている。高くなりすぎた料金に歯止めをかけ始めた多チャンネルサービス事業者はRSNとの契約を切り始めている。コロラド州周辺を対象としているAltitude TVはAT&T、Comcast、Dishとの契約を失っている。Dishは元Fox系のRSN(現在はSinclairの持ち物)との契約が切れており、更新する可能性は低いと語っている。NBC Sports ChicagoはAT&TとDishとの契約を失う可能性が高まっている。

多チャンネルサービスに見捨てられ始めているRSN達は新たな配信方法としてOTTに関心を示しているが、自前でライブ配信の仕組みを持つことは高価であり、ノーハウも必要になる。AmazonはすでにAmazon Channelsとして、SVODの仕組みを他のコンテンツ事業者に利用可能にしている。Amazonはスポーツコンテンツに関心があり、Twitchはライブ配信を専門にしている。コードカッティングが増え、RSNの立場が悪くなっている中、Amazon がスポーツ配信向けのAmazon Channelsを提供する事に期待をするRSNが増えている。