Disney+、Apple TV+等、SVODが続々とスタートしている。SVOD加入者はすでに70%を超えており、全くの新規SVOD加入者が増えることには期待出来ない。新しいSVODサービスが成功するには既存のSVOD加入者が複数のサービスに加入する事が必要になる。
CodeCutter.comがその読者対象に行った調査では、回答者の74%はすでに2つ以上のサービスに加入しており、2つから3つのサービスへの加入者が54%となっている。PC Magazine誌の調査ではSVODに使う料金は40%が$20、31%が$21から$40、16%が$41から$60と答え、平均では$33となっている。平均的なSVODの料金を$10程度とすると、3つのサービスになる。The Hollywood ReporterとMorning Consultの調査でも同様な結果で、平均的には3つのSVODサービスに加入し、$37を使っているが、理想的な出費額は$21と答えている。

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Amazon Prime加入者の殆どはSVODだけでなく、他の特典も利用しているので、Amazon Primeは別枠かも知れないが、Netflix($13)、Hulu($6)、Amazon Prime(年$119)の3つで、$29になり、新規サービスの余裕は無い。PC Magazineの調査ではDisney+等の新しいSVODサービスに加入するかの質問に対して、75%が「ノー」と答えている。
しかし、まだ始まっていなく、詳細が不明なサービスに加入するかを聞いても大した意味は無い。PC Magazineの調査ではDisney+に加入すると答えているのが14%と最も高いのは、Disney+のサービス内容が一番知られているからである。サービスが開始され、話題になるコンテンツが出てば、加入する人は増えるであろう。しかし、Netflix、Amazon Prime Video、Hulu共に評判はよく、脱退の可能性は低く、加入するサービスが増えるしか無いが、SVODへの出費額が急に増えるとも考えられない。
75%の世帯は多チャンネルサービスに加入し、すでに$80近い金額をテレビ放送に支払っている。これに加え、$30をSVODに使っている。多チャンネルサービスへの加入をそのままで、SVODへの出費を大きくと増やすことはありえない。SVODへの出費を増やすのであれば、多チャンネルサービスへの出費を減らす事になる。Disney、WarnerMedia、NBCUniversal等のSVODサービスの成功はコード・カッティングの加速化を意味する。
もう1つ、AVODの普及も考慮する必要がある。Roku Channel、Pluto TV、Amazon IMDb、Vudu Movies on Us等のAVODサービスの利用者が増えている。SVODの出費には影響をしないが、テレビの視聴時間には影響する。AVODでビデオを見る事が増え、SVODの視聴時間が減れば、新しいSVODへの加入の可能性は減る。モバイル視聴が可能になったことで、ビデオの視聴時間は増えたが、一日にビデオを見られる時間には限度がある。AVODの普及がSVOD視聴に影響をするのであれば、新たなSVODの成功率は減る。しかし、AVODの普及が奪っているのは放送視聴の時間であれば、コードカッティングを促進しているだけで、SVODへの影響は無いかも知れない。
