カナダでは放送事業者からインターネットを使い提供されるオーバー・ザ・トップのビデオサービス(OTT-V)に対する規制を求める声が高まっている。カナダでは昨年9月にNetflixが月額カナダ$7.99でストリーミング専門のサービスを始めており、このサービスが有料放送に対する不当な競合になっていると、多チャンネルサービス事業者は訴えている。カナダの多チャンネル事業者は、「Over the Top Services Working Group」を設立し、規制当局のCanadian Radio-Television and Telecommunications Commissionに対して、Netflix等のサービスに放送事業の規制を当てはめるべきかの検討をする事を求めている。
Hulu: コンテンツ事業者への収入は$3億
HuluのCEO、ジェイソン・カイラーはそのブログで、Huluの2011年の売り上げは5億ドルになり、Huluにコンテンツを提供している事業者への支払いは3億ドルになると書いている。同氏は、Huluの2010年の売り上げは2.63億ドルで、2011年1Qの売り上げは前年同期から90%増えているとも書いている。2010年1Qから2011年1Qでは、コンテンツパートナー数は211から264に増え、広告主は194から289に増えている。
HIS Screen Digestのレポートによると、2010年のインターネットビデオの収入は16億ドルで、2009年の12億ドルから33%の増加をした。この内は広告は、2010年で7.19億ドルで、2009年の4.36億ドルから65%の増加を見せた。もっとも収入が増えた会社は、Huluで100%の収入の増加があった。
TVからの視聴を意識するYouTube
コネクテッドTVが増える事で、YouTubeもTVからの視聴を意識したサービスを提供し始めてる。その1つは、すでに提供が始まっているリーンバックで、関連のあるビデオを続けて視聴する事を可能にする。新たにYouTubeは、TVライクなチャンネルを提供する事を進めている。それぞれの「チャンネル」にはそのテーマにあった番組が準備され、TVの様にチャンネルを変えることで、番組を探すことが出来る。
また、YouTubeはライン配信とライブ番組を探す機能を追加した。以前からYouTubeはテストでライブ配信を行っていたが、今回、Wildearth TV、Indian Premier League Cricket、This Week in Startup等の番組を提供開始し、ライブ配信のパートナーを増やしていく予定である事を発表した。さらに、YouTubeは、DVDのリリースと同時にVODとして提供するサービスを計画している。
Accenture: OTT-Vの利用状況
Accentureが発表した2011 Video-Over-Internet Consumer Usage Survey(http://www.accenture.com
/us-en/Pages/insight-acn-video-over-internet-consumer-usage-survey-2011-results.aspx)によると、調査が行われたアメリカ、ブラジル、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、それにオーストラリアの中では、オーバー・ザ・トップ・ビデオ(OTT-V)の利用はブラジルが最も高く、回答者の89%がインターネットでビデオを視聴していた。逆に最も低いのは、ドイツで、65%であった。利用者の年齢では18歳~24歳が最も利用率が高く、85%がOTT-V利用者であったが、35歳~44歳でも82%の利用があり、インターネットビデオは若者だけの利用では無くなっている。
NAB: モバイルDTV
地上波放送局は、NABに於いてモバイルDTVサービスを積極的に売り込もうとしていた。Open Mobile Video Coalition(OMVC)によるとすでに33市場の73局がモバイル放送を開始しており、今年中に放送開始予定の局が全て放送を開始すると、今年の末には79市場、151局がサービスを開始する事になる。OMVCは、来年のNABまでには7100の世帯に対して、モバイル放送が提供されるようになると発表している。
OMVC、それにデジタルTV規格団体のATSCは共同で、モバイルDTVパビリオンをNAB会場内に設置し、モバイル放送のデモ、モバイルDTV製品のデモを行った。製品にはPC用のUSBチューナー、iPad用チューナー、専用デバイス等が出展され、LGは裸眼3Dのデバイス、それにHarrisとの共同で「Tweet-TV」と呼ばれる番組に関するTweetをデータ信号として流し、モバイルDTVに番組と共に表示するアプリケーションを見せた。しかし、モバイルDTVに対する関心は全体的には低く、放送局は肝心の質問である、「スマートフォンでストリーミングTVを見るより何が良いの?」への答えを見つけられていない様である。

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