Foxが放送局を購入

21st Century Foxはその映画スタジオ、FX等の多チャンネルネットワーク、それに海外の資産を売ろうとしている。Disneyがその買収に名乗りを上げている他、Comcastも強い関心を示している。ComcastはすでにNBCUniversalを持ち、Foxの資産買収は司法省が承認しない可能性があり、Comcastは取りあえずFoxが持つ欧州の多チャンネルサービス、Skyの買収を試みている。

放送局: 上限を50%に求める

Hearst Television、Scripps Media、Raycom Media、Gray Television等の放送局所有会社はFCCに対してUHF割引を除く代わりに保有上限を世帯リーチ率50%に引き上げることを求めた。現在、1社が持てる放送局の限度は合計リーチ率が全米世帯の39%と決まっているが、UHF局はリーチ率を半分に計算することが出来る。このUHF割引はウィーラー前FCC委員長が廃止したが、パイ委員長が復活させた。SinclairはTribuneを買収する予定で、そのリーチ率は70%になるが、UHF割引により、39%以下に収まっている。UHF割引はデジタル放送では無意味であり、廃止を求める声が多くある。放送局はUHF割引の廃止に合意する代わりに、上限を50%にすることを求めている。Sinclairもこれに賛成しているが、その条件は同社のTribune買収が先に行われ、新しい規制が導入された時点でリーチ率が50%を超えている会社を免除する事である。

ComcastとDisneyがFox買収で衝突

Disneyは$524億でFoxからその映画スタジオ、FX系ネットワーク、National Geographic系チャンネル、 地域スポーツのFox Sports Regional Networks、それにFoxのHuluのシェア、Skyの持ち株等の海外資産を買収する予定である。Foxは現在、Skyの株39%を持っているが、この買収前に残りを手に入れる予定である。しかし、ComcastもFoxを狙っている。Comcastはまず、Skyの残り株を買収する予定である。これにより、FoxはSkyを所有することが出来なくなる。さらに、Disneyが買収しようとしているFoxの資産を買収する計画もある。Disneyを出し抜くために、Comcastは株ではなく、現金をオファーする。Disneyは株による買収を予定してたが、Comcastのオファーに備え、現金を準備し始めている。ComcastがFox買収を狙うかはAT&TのTime Warner買収が承諾されるかか左右する。もしも、司法省が勝ち、AT&TのTime Warner買収が認められないと、ComcastがFoxを買収することが許可される可能性は無くなる。

Netflixの時価総額がDisneyを抜く

Netflixの時価総額がComcastを抜き、さらに一時はDisneyも抜いた。同社の5月23日の時価総額は$1528億に達し、$1471億のComcastを抜いた。Netflixの1年前の価値は$703億であったので、2倍以上に成長している。Comcastは1年で23%の価値を失っている。一度はDisneyも追い越したが、24日の終わり値はDisneyが$1520億に復活し、Netflixは$1518億であったが、6月1日ではNetflixは$1565億に増え、Disneyは$1481億に減っている。Disneyは1年で8%の価値を失っている。

放送とOTT視聴

Nielsenの「Local Watch Report Q4 2017」(http://bit.ly/2k2dImz)によるとアメリカの世帯の59%、6530万世帯がコネクテッドTV世帯である。コネクテッドTVとはスマートTV、あるいはゲーム機、ストリーミング・プレーヤ等が接続され、ストリーミング・ビデオが視聴出来るテレビである。主要都市でコネクテッドTVの普及が最も高いのはロサンゼルスで70%、低いのはメンフィスで43%であった。コネクテッドTVを持っている人の80%はストリーミング・ビデオを見ており、前年同期の71%から増えている。視聴時間は1日平均2分28秒である。コネクテッドTVでのストリーミング・ビデオの利用者率、視聴時間共に多チャンネルサービスサービスに加入していない世帯の方が高く、利用率と視聴時間は多チャンネルサービス加入者は79%、2分18秒であったのに対し、加入していない人は89%、3分11秒であった。