なぜスマートTVでの視聴が少ないのか

ストリーミング視聴に使うデバイスとしてはスマートTVの成長率が最も高い。CTAは2020年の出荷台数ではスマートTVが3500万台で、ストリーミング・プレーヤーは2200万台と予測している。設置台数でもスマートTVがストリーミング・プレーヤを近々、抜くことになる。


Conviva

CTVでの視聴は2年で43%増

Nielsenの「Total Audience Report August 2020」(https://bit.ly/2DUV4ut)によると18歳以上の人のディスク(DVD/Blu-ray)を除いた1日のビデオ視聴時間は2018年Q1では5時間57分、2020年Q1では5時間56分で大きな差は無い。しかし、放送(タイムシフト含む)の視聴時間は2018年の4:46時間から4:16時間へと30分減っている。その代わりにコネクテッドTV(CTV)でのストリーミング視聴が46分から1:06時間へと20分増え、その他(コンピュータ、スマートフォン、あるいはタブレットでのストリーミングが25分から34分に増えている。

世界各地域でのCTVの利用

CTVの利用率は世界の地域により大きな違いがある。Convivaによると、ストリーミング時間における利用率として最も高いのは北米で81%である。2位は欧州で、65%あり、3位は南米で63%である。アジアはたったの8%である。

ATSC 3を使った多チャンネルサービス

ATSC 3.0の特徴の1つにコンディショナル・アクセス的な機能を持ち、特定世帯だけへの配信が出来ることがある。Edge Networksはこの機能を使い、地上波による多チャンネルサービスを開発しており、9月1日からアイダホ州のボイジー市で加入者を200世帯に限定したテストサービスを開始した。サービスの料金は$49だが、テストサービスへの加入者には年末まで$20で提供になる。

インディアナポリス等がNetflixを提訴

インディアナポリス市を含めたいくつかの市がフランチャイズ料金の支払いを求め、Netflix、Hulu等のSVOD事業者、それに衛星放送のDirecTVとDishを提訴しているた。ケーブルTV事業者はは回線を敷設する条件として、ケーブルTV売上の一部(上限5%)をフランチャイズ料として市に支払