2021年CESが開催

CESがオンライン展示会として開催された。COVID-19になり、NABを含めて、様々な展示会がオンラインで行われたが、多分CESがオンライン化するのに最も困難な展示会である。業界向けの展示会では参加者は出展者の多くは以前から知っており、製品にも馴染みがある。実際に製品を見なくても、製品の機能は分かり、何が旧製品との違いであるかも理解出来る。

これに対して、民生品のCESは何が新しく登場するかは分からない。歩いて、見て、触り、発見していく必要があり、展示リストでは面白い製品を見つけることは困難である。また、いくらの新製品のテレビの画質が素晴らしいと説明されても実際に見ることが出来ないと、素晴らしいと感じることは出来ない。

Discovery+が開始

TVネットワーク会社のDiscovery Inc.もSVODサービスを発表した。Discovery社はDiscovery Channel、Animal Planet、Science Channel、TLC等のネットワークを持ち、2018年にScripps Networks Interactiveから Food Network、HGTV、Travel Channel等も購入している。欧州ではスポーツチャンネルのEurosportsも持っている。

新しいOTTサービスのインパクト

Disney、NBCUniversal、WarnerMedia等の大手コンテンツ事業がOTTサービスを始めたことで、利用されているOTTサービスの数は大きく増えている。Ampere Researchによるとアメリカの世帯は平均で4つのSVODに加入している。J.D. Powerの調査でも同様な結果が出ており、4つ以上のサービス利用者は2020年4月の39%から12月には50%に増えた。7つ以上のOTTサービスを利用している人は8%であったのが、13%へと増えている。SVODサービスに使う費用も月$38から$47に増えている。加入しているSVODサービスが増えれば視聴する回数も増えることになる。Leichtman Research Groupによると毎日、OTTビデオを見ている成人は2019年では50%であったのが、2020年では59%になっている。

CTVでの視聴が83%になる

Convivaの「Q4 2020 State of the Streaming」(http://bit.ly/3c3BuqE)によると北アメリカでのOTTビデオの視聴時間に占めるコネクテッドTV(ストリーミング・プレーヤ、スマートTV、ゲームコンソール)のシェアはQ2から2%ポイント増え、83%になった。内訳はストリーミング・プレーヤが57%、スマートTVが16%、ゲームコンソールが10%である。その他のデバイスのシェアはスマートフォンが8%、タブレットが4%、コンピュータが6%であった。