Huluのコンテンツ危機

HuluはDisney、Fox、NBCUniversalがテレビ番組のキャッチアップ向けの配信をするプラットフォームとして設立された。オリジナルのコンテンツもあるが、今でもHuluの魅力は、CBSを除くほとんどのネットワークのテレビ番組を見ることが出来ることである。Huluは3社の共同運営から、Disney1社の経営になったことで、事業が安定し、加入者は2019年末の3040万人からQ2には4800万人に増えて、黒字事業になっている。しかし、コンテンツ事業者がDTCサービスを始めたことで、Huluの将来に問題が現れている。

NBCUとYouTube TVの再送信争い

NBCUniversalとYouTube TVが再送信契約更新で揉めている。vMVPDのYouTube TVはNBCUのUSA、NBC Sports、Bravo等の多チャンネル向けネットワーク、NBC Sportsの地域スポーツネットワーク、それにNBCUが地上波局を保有する地域、あるいは加盟局が承諾した地域で地上波のNBCとヒスパニック向けのTelemundoを再送信している。この契約更新で2社は揉めており、契約が出来なかった場合、10月1日からYouTube TVはすべてのNBCU系チャンネルを失うが、短期の継続に合意し、放送は続いている。

子供向けOTTサービス

子供に見せるビデオコンテンツの媒体としてOTTを好む親が増えている。決まった時間のに放送番組より、オンデマンドの方が時間の管理が容易になる。子供向けの調査を専門とするGiraffe Insightsによると2歳から12歳の子供の35%はテレビ放送を全く見ていなく、デジタル・プラットフォームでしかリーチ出来なくなっている。子供向けのデジタル・プラットフォームのトップはYouTubeで85%が利用している。

コンテンツ制作中断の可能性

テレビ番組、映画等制作クルーを代表するIASTE(International Alliance of Theatrical Stage Employees)はより良い労働環境を求めてストライキに入る可能性がある。ストライキになると、COVID-19により中断されたコンテンツ制作が再度中断にな

Nielsenがインプレッションベースに転換

Nielsenは2022年1月より、ブロードバンドのみの世帯(地上波、多チャンネルサービスは利用せずにブロードバンドだけでテレビを見ている世帯)の視聴も統計に加えるとともに、広告売買の基本をインプレッション数に変更する。Nielsenによると、ブロードバンドのみでTVを視聴している世帯は20