NetflixのUS/CAN加入者が91万人増加
Netflixのアメリカ/カナダでの加入者数はQ4に90.9万人増え、7429.6万人になった。Q1とQ2はそれぞれ、63.6万人と129.6万人の減少、Q3は10.4万人の増加であった。前年同期の119.1万の増加には及ばなかったが、予想を上回る増加であった。Ampere Analysis
放送の衰退は2023年に加速をするであろう。既存の多チャンネルサービスへの加入者は2023年末には6000万世帯程度に減り、世帯普及率は50%を割る。多チャンネルサービスに加入する理由の1つはHBO等の有料チャンネルであったが、Direct-to-Consumer化により多チャンネルサービスに加入することなく視聴が出来る。ニュースもFASTの登場で多チャンネルサービスに加入する理由ではなくなっている。スポーツが残っているが、これも多チャンネルサービスへの加入無しでも見ることが可能になっている。アメリカのプロ・サッカーのMLSはESPNからApple TV+に移り、NFLの試合もNFL+とNFL Sunday Ticketで多チャンネルサービスを使わずに視聴が可能になる。
HBO Maxは有料チャンネルのHBO、その他のWarnerMedia(現在のWarner Bros. Discovery)のコンテンツをDirect-to-Consumer(DTC)として配信する目的で2020年5月に開始した。スタート時にWarnerMediaのCEOとして就任した元Hulu CEOのジェイソン・キラールはDTCのコンセプトを忠実であった。HBO MaxにはTV番組だけでなく、Warner Brothersの映画もあり、販売/配信には第三者を使わずに、完全に消費者に直接的に提供するサービスであった。だが、Discoveryとの合併で会社はWarner Bros. Discovery(WBD)となり、CEOに就任した元Discoveryのデイビッド・ザスラフはキラールのHBO Maxを崩し、作り直しを始めている。