DTVコンバーター補助を書き換える法案

ハーブ・コール上院議員はすでに決まっているDTVコンバーターの購入補助の方法を書き換える法案を提出した。9月中旬にGeneral Accounting Office (会計検査院)はDTV移行に関してFCCとDTVコンバーター購入補助の監督機関のNational Telecommunications & Information Administration(NTIA)の連携が出来ていないと批判をした際に,コール議員はDTV移行への仕組みを見直す法案を提出する事を約束していた。現在では15億ドルの予算中,9900万ドルを最初の予算とし,使い,それが不足した際に残り5100万ドルを使い,この5100万ドルの予算では援助が受けられる世帯は地上波直接受信のみの世帯だけを対象にするが,この法案では最初の9900万ドルを地上波直接受信の世帯対象とし,また,クーポンの有効期限を3ヶ月から4ヶ月に延長する。また,定義の書き換えを行い「世帯」だけでなく,老人ホーム等の居住者にも権利を拡大する。

Verizonが700MHz入札規定でFCCを訴える

VerizonはFCCが8月に決定した700 MHz帯域の入札規定はFCCの権限を越えた物だとして訴訟を起こした。FCCはUpper Cバンドの利用方として,独自の端末等を要求しないオープンなサービスする事を求めているが,VerizonはFCCにはこのような規定を作る権限が無いとして,訴訟を起こした。Verizonは2008年1月16日から開始が予定されている入札自体の差し押さえは求めていないが,これにより入札が延期になった場合,2007年2月17日のアナログ停波に影響を及ぼす可能性がある。DTVコンバーター購入補助金の15億ドルはこの競売が財源になっており,競売が遅れると,クーポン支給の開始も遅れる可能性がある。

EchoStarが分離,Slingを買収

EchoStarは家のTV放送,DVRに録画された番組等をインターネットを使い,外出先のPC等で視聴する事を可能にする製品を開発している,Sling Mediaを3.8億ドルで買収し,Sling Mediaを含む技術部門をスピンオフした。これにより,EchoStarはその衛星放送のDish Networkと提供する部門と,STBの開発,Sling Media,衛星のアップリンクセンター等の技術部門が別の会社となる。投資家はこの動きを良く評価しているようで,発表を受け,株価はアップした。Slingの買収,分離は第4四半期中に完了の予定。この分離により,また,AT&TがEchoStarを買収するとの噂が浮上し始めた。AT&TはEchoStarの衛星放送のサービスを再販しており,そのIPTVのU-Verseサービスがまだ提供出来ない地域でもトリプル/クアトロ・プレーを提供する為にEchoStarを買収するとの噂は以前も出ていた。

また,Sling Mediaはコンテンツ事業者がビデオをSlingBox向けに配信する事を可能にするSling Clip + Slingのスタートは2008年になると発表した。Sling Clip + Slingは2007年のCESで公開された。

CableCARDの普及は6.5万を超える

ケーブルTV加入者の90%を構成するトップ10の事業者が導入したCableCARDの累計導入台数は9月初めで6.5万を越えた。6月の時点の2.7万から,倍以上に増えている。7月よりケーブルTV事業者がレンタルするSTBにもCableCARDを使う事が義務付けられた事で,導入台数が増え始めた。

HDの争い

多チャンネル事業者のHD視聴者を狙った争いが激しくなっている。ComcastはScripps社とHGTV HDとFood Network HDの放送の契約を行い,また,新しいケーブルTVネットワークのMGM HDとの契約も交渉している。MGM HDはMGMの映画,オリジナル番組を放送する有料チャンネルで,すでにDirecTVとの契約を発表している。ComcastはMGMに20%の出資があるが,MGM HDとの契約はDirecTVに先を越された。DirecTVはMGM HDを月額$4.99で提供する。

DirecTVは今年の末にはそのHDチャンネル数を100に増やし,来年末には150にする計画で,その最初として,Smithsonian HD,CNN HD,TBS HD等21の新しいHDチャンネルの放送を9月に開始した。

これに対して,EchoStarのDish NetworkはそのHDサービスへの加入者と新規加入者に対して,シャープ製のLCD HDTVの購入に対して最大800ドルの割引を提供するキャンペーンを始めた。