ComcastがそのブロードバンドユーザのP2Pプロトコル(BitTorrent)のトラフィック量を限定させた事はインターネットのオープン方針に背く物であり、有罪との判定を下した。Comcastは一部のユーザが回線容量を独占する事を防ぐために、P2Pのトラフィックを制御していた。問題はこれを利用者に無断で行った事と、特定のプロトコルを差別した事である。Comcastはすでにこの制御は止めており、プロトコルに依存しないネットワークの管理方法を開発中である。FCCはComcastは有罪と判断しただけで、罰は発表していない。この問題に対するFCCの投票は3-2と割れており、反対投票をしたFCC委員のDeborah Taylor TateとRobert McDowellはComcastがこれを利用者に無断で行ったことには非があるが、BitTorrent自体もそのP2Pトラフィックがネットワーク資源の問題になっている事を認めており、Comcastを有罪判定にする事は行き過ぎだとしている。
増えるケーブルTV電話
ケーブルTV事業者のビデオサービスへの加入者は減少をしているが、その電話サービスへの加入者は大きくと増えている。2420万世帯のビデオ加入者を持つ、Comcastは同社が提供する電話サービスへの加入世帯は560万世帯越えたと発表した。これにより、固定電話事業者として、ComcastはAT&T、Verizon、Qwestに続く、第4番目の会社となった。Time Warner Cableは251万世帯、Cablevisionは200万世帯がその電話サービスに加入していると発表している。
Verizonはtru2wayに反対
VerizonはFCCに対して、ケーブルTVのミドルウェア、tru2wayを規格として採用することに反対すると言う内容の書面を提出した。Verizonはtru2wayはケーブルTVよりの規格であり、IP等の他のプラットフォームには寛容ではなく、イーサネットのようなユニバーサルな方式を採用すべきだと語っている。VerizonのFiOS TVサービスはケーブルTVと定義されており、FCCがtru2wayをケーブルTVの規格として認めた場合、その採用をする必要がある。これに対して、ケーブルTV事業者代表のNCTA(National Cable Telecommunications Association)は、tru2wayはJavaベースであり、欧州で採用されているGlobally Executable Multimedia規格をベースにした世界的な規格で、IPTV、他のプラットフォームにも対応していると反論している。
しかし、Verizonのtru2wayに対する反対は、ケーブルTV事業者の味方は簡単にはしないと言うスタンスだけかも知れない。オリンピック中にVerizonはオリンピックの放送権を持つNBCとの協力でオレゴン州ポートランドで、ほぼ秘密裏にEBIF(Enhanced Binary Interchange Format)を使った双方向TVのテストを行った。EBIFはCableLabsが開発したITV規格で、tru2wayよりシンプルな物だが、既存のSTBで走らせることが可能で、tru2wayへの第一歩と言える。EBIFで書かれたアプリケーションはtru2way上で走らせることが出来る。
AT&Tがコネチカット州を上訴
AT&Tはコネチカット州が下したU-verseをケーブルTVとする定義の引き下げを求めて上訴を起こした。2006年にコネチカット州の公共企業委員会はU-verseはデータ通信であり、ケーブルTVのフランチャイズは不要との判断を下した。コネチカット州の消費者審議会はこれに反対し、U-verseの定義の決定を法廷にゆだねた。コネチカット州裁判所はU-verseはケーブルTVサービスであり、フランチャイズ権が必要との判断を下した。しかし、その間にコネチカット州では州単位でのフランチャイズ申請が可能になり、AT&Tはこれを得ており、U-verseがケーブルTVか、否かの判断は大きな問題では無くなった。しかし、U-verseがケーブルTVであるとの判例が残ることは、IPTVはケーブルTVではないと主張するAT&Tにとり、好ましい事ではない。AT&Tはコネチカット州裁判所に対して、この定義を最終化しないように陳情していたが、法廷がこれを拒否した為、上訴を始めた。
DISHはQ2で25,000世帯を失う
成長率が鈍っていたDISH Networkはこの第2四半期でついに25,000世帯を失い、マイナス成長をした。DISHの第2四半期での加入世帯数は1379万であった。DISHは不景気等を原因としているが、HDサービスの出遅れが大きくと影響をしている。DISHの競合のDirecTVは多チャンネル事業者の中では最もHD化に積極的で、最大のHDチャンネル数を誇っている。DirecTVの加入世帯数は増加を続けており、第2四半期では129,000の加入者を加え、その総加入者数を1716万としている。
DISHは必死にHDチャンネル数を増やし、DirecTVに追いつこうとしているが、同時にHDとは無関係のローエンド世帯も狙い始めた。DISHは現在アナログTVだけしか持たなく、そのままでは2009年2月のアナログ停波でテレビが視聴出来なくなる世帯に向け、American Welcome Package、Latino Welcome Packageの販売を始めてた。共に月額9.99ドルで20の多チャンネルネットワーク(Latinoパッケージはスペイン語チャンネル)を提供し、$5のオプションで地上波再送信が受けられる(DISHが地上波再送信を行っている地域のみのオプション)。
DISHはHD放送の為の容量を確保するために、MPEG-4への移行を急いでいる。同社は一部の地域で、SDを含む、全チャンネルをMPEG-4で提供をし始めた。
