OTTビデオの広告が増える

TVネットワークによる番組のキャッチアップ配信が成功出来ず、Huluが有料化をしたのはOTTビデオでの広告収入が少なかったためである。OTTビデオは放送とは違い、広告モデルは成り立たないとの意見もあったが、最近になり、OTTビデオ広告が急速に増えている。広告プラットホームのFreewheel(Comcast子会社)の「Video Monetization Report Q3 2018」(http://bit.ly/2BL4Wlr)によると、2018年Q3のOTTビデオ視聴は前年同期比で18%増えたのに対して、広告視聴は26%増えている。

OTTビデオ広告の内で急成長をしているのはライブで前年のQ3では全体の23%であったのが、56%増え、33%を占めている。ショートビデオ(5分未満)に対する広告は20%減り、全体における構成率は20%から11%に減っている。ライブ配信への広告が大きくと増えた1つの理由はSling TV 、DirecTV Now、Hulu with Live TV等のOTT多チャンネルサービス(Virtual MVPD)の成長であり、vMVPDでの広告は前年同期から147%の成長をしている。


Freewheel

「The Nielsen Total Audience Report Q2 2019」によるとvMVPDサービスへの加入者は世帯の3.4%に達している。多チャンネルサービス全体への加入率は80.8%であるので、多チャンネルサービスにおけるvMVPDの率は4.2%になる。

TV視聴媒体

 

2017年6月

2018年6月

既存の多チャンネルサービス

81.3%

77.4%

vMVPD

1.4%

3.4%

地上波のみ

12.6%

12.9%

ブロードバンドのみ

4.7%

6.3%

多チャンネルサービス合計

82.7%

80.8%

Nielsen

もう1つの大きな変化は視聴デバイスとしてコネクテッドTV(OTTデバイス)が増えており、全体の41%を占めるようになっている。OTTビデオをテレビで見ることが増えることで、TV番組同等のコンテンツ視聴が増えることで、広告も増えている。


Freewheel

OTTビデオ広告プラットフォームのBeachfrontもOTTビデオ広告が増えていると報告している。同社によるとコネクテッドTVへの広告配信は昨年の11月から1年で、1640%の成長をした。配信先としてはRokuがトップで、2018年11月の広告配信の87%を占めている。Fire TVは1年間で、4位から2位へと大きな成長をしており、3位はLGのスマートTVで、4位以下はSamsung、Vizio、Chromecastとなっている。