アメリカでの自動車レースはNASCARとIndyCarである。NASCARの放送権はFoxがシーズン前半、NBCUniversalが後半を得ている。Indy CarはNBCUが権利を持ち、F1はESPNで放送している。F1はアメリカでは成功していなかった。2019年にABCがオースチンGPを放送したが、視聴者数は86.1万人であった。同年でのNASCARの平均視聴者は220万人で2倍以上の差があった。
アメリカでのF1レースは過去に年に2回の時もあったが、ここ数年は年1回、オースチンでの開催であった。それが、今年からマイアミGPが加わり、来年はラスベガスでも開催される。NielsenによるとアメリカでのF1のファンは2019年では4490万人であったのが、2022年には10%増え、4920万人になっている。このF1ファンの増加はNetflixのF1のドキュメンタリー・シリーズの「Drive to Survive」によるものだとNielsenは分析している。2019年3月4日に配信が始まったDrive to Surviveは7週間で29万人の視聴があった。今年は、1週間で40.8万の視聴があり、過去のシリーズの視聴も加えると46.6万人が見た。
Nielsenの調査ではDrive to Survive視聴者の34%はF1レースを見始め、30%はF1への理解が高まり、29%はF1への関心が高まったと答えている。マイアミGPのチケット価格は最低で$700程度で、完売した。
FIのファン層は既存のNASCARとIndyCarのファンと大きく異る。NASCARのファンは南部の白人で、ブルーカラーが多い。これに対して、F1のファンは若く、収入が高く、ホワイトカラーであり、また、ヒスパニック系も多い。これまでのアメリカの自動車レースではリーチすることが出来なかった層でり、広告価値も高い。F1はアメリカ市場で成功のきっかけを作ってくれたNetflixに感謝をしなければならない。
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