SNL Kagenは、2010年にDVDの売り上げが大幅に減少したと報告している。同社は、2010年の間、415のDVDタイトルの売り上げを調査し、その合計販売枚数は2.26億枚であったと報告している。これは、352タイトルを対象として行った2009年の4.02億枚からマイナス43.8%の減少であった。売り上げ高は、44.7億ドルで、マイナス43.9%の減少であった。
![Image[9]](https://www.nsirinc.com/compass/wp-content/uploads/2011/06/Image9.jpg)
消費者は、DVDを買うのではなく、レンタル、VOD、あるいはストリーミングで映画を見るようになっている。もし、ケーブルTVのVOD、あるいはインターネットのストリーミングの収入がDVDの売り上げを補うようになっているのであればDVDの売り上げ減少は大きな問題はない。しかし、インターネットでのストリーミングは、無料、あるいはNetflixの月額固定制で、DVDの売り上げ減少を補えていない。減少を補うには、有料のトランザクション型VOD(TVOD)の成長が必要である。インターネットを使った、TVODとしては、Amazon、iTunes等があるが、利用はまだ少ない。
ケーブルTV事業者のVODは増えているがその大半は、無料ビデオである。Rentrak社の報告によると、VODの利用は2010年で11%増えた。月約3800万台のSTBがVODを利用し、利用世帯は月に17.1本のビデオをVODで見ている。しかし、利用されているビデオの75%は音楽、子供向け、TV番組等の無料ビデオで、有料のトランザクション型VODの利用は9.1%増えただけで、売り上げは10億ドルでしかない。映画会社とケーブルTV事業者は共同でMovie on Demandイニシアチブを作り、3000万ドルの広告予算で、トランザクション型VODの利用を増やそうとしている。
ケーブルTVのVODの問題は見たい映画を見つけるのが困難な事である。リモコンで、見たい映画を検索する事は容易ではない。Netflixは、レコメンデーション機能により、その利用者に映画を薦めている。このような機能もPC上では容易だが、TVでは難しく、最近になりやっと導入が始まっている。ComcastはWatchlistと呼ばれる機能を加え、好きなTV番組、映画、俳優等を設定する事で、関連する番組、映画がTVあるいはVODのリストに加わった場合、通知を受ける事を可能にしている。Comcastはこの機能は昨年10月にスタートしてからすでに80万人が利用を始めていると報告している。Cox Communicationsも2010年にTrioと呼ばれるIPGを導入し、よりパーソナルな検索を可能にしている。
もう1つのソルーションは、スマートフォン、タブレットの利用である。TVとリモコンでは困難な検索機能もスマートフォン、タブレットではより容易に出来る。また、これらのデバイスの利用のメリットとして、現在視聴しているTVの画面に影響与える事無く、次に見たい番組を検索する事が出来る。ComcastのXfinityアプリケーションでは、スマートフォン、タブレットでTV番組、VODの検索をするだけでなく、TV Everywhereとして提供しているコンテンツも統合し、検索可能にしている。
