Evolution Broadband社は6月にFCCからCableCARDを採用していない、DTA(Digital Terminal Adapter)とも呼ばれている低コストSTBのDMS-1002とDMS-1002 CAの販売許可を得た。2007年7月1日以来、ケーブルTV向けのSTBはコンディショナルアクセス・システム(CAS)を内蔵する事は出来なく、CableCARDにより別途提供する事が規制付けられている。これはSTBをケーブルTVサービスからアンバンドリングさせる事が目的であるが、STBの価格を上昇させている。ケーブルTV事業者はアナログケーブルサービスを廃止していく為に、低コストなSTBを求めている。FCCは限定機能のSTBに限って、CableCARD規制を免除出来ると決めており、Evolution社のSTBはこの条件に沿った製品だとして、3年間を期限とした免除を得た。EvolutionはそのDTAを$45程度で販売している。
この後、Motorola、Cisco、Thomson、Paceの4社もそれぞれの単方向のベーシックなSTBに対するCAS内蔵禁止規制免除の許可をFCCに申請した。FCCには8月末に、これら4社のDTAに対してもCAS内蔵での販売を許可した。
Evolution社は7月に新たにHD版のDTAのCableCARD規制免除を申請している。申請によると、そのDMS-1004 HD-CAは、DMS-1002と同様な単方向STBであり、現在、HD機能は一般化しており、ハイエンドの機能では無いとしている。同社はDMS-1004 HD-CAは$100以下で販売されると語っている。
DMS-1004 HD-CA はConax社のCASをSIMカードで採用しており、DVB SimulCryptにより、既存のMotorola、あるいはCiscoのCASと共存する事を可能にしている。Evolution社はその申請書の中で、MotorolaとCisco以外のCASを共存させ、STBのコストを下げる方法として、 DVB SimulCryptの採用を薦めている。Evolution社はConaxを採用したCableCARDも開発しており、最近CableLabsからConaxを搭載したCableCARDの認定を得ている。
また、Evolution社は自治体保有のケーブルTVシステムのFrankfort Plat Board(FPB)がそのDTAを注文したと発表した。ケンタッキー州フランクフォートにあるFPBは17,000の加入世帯を持ち、10月からデジタル移行を予定している。FPBはConaxのCASを採用したDTAを使う。
