衛星通信に使われているCバンド帯域を5G向けに提供する競売(Auction 107)が12月8日に開始した。現在のCバンドは3.7 GHzから4.2 GHzまでだが、このオークションでは、3.7から3.98 GHz間の280 MHzを14の20 MHzサブブロックに分け、5,684ライセンスが競売される。3.98 GHzから4.0 GHzまではガードバンドとして使い、衛星通信には残りの4.0 GHzから4.2 GHzがあてがわれる。SES、Intelsat等の衛星事業者と、その利用者のテレビ局等は帯域を200 MHzにリパックし、2023年に帯域を明け渡す必要がある。リパックの費用、それに帯域を失う通信事業者への補償金には競売金の一部が使われる。落札者は追加金を払うことで、リパックを早め、2021年に帯域を得る可能性もある。
クリスマス休暇に入る前の12月23日の時点で競売額は$698億を超えており、これまで最大であった2015年のAWS-3競売の$450億を大きくと上回っている。競売開始前に競売総額を$330億と予想しいた、金融アナリストのRaymond Jamesは新たな同額を$698億に修正しており、他のアナリストも$700から$800億に修正している。競売額が高いことはアメリカ政府には良いが、帯域に払う金が増えると設備投資への資金が減り、5G提供の速度が遅れていく懸念がある。さらに、5G提供により収入が帯域への投資額よりも飛躍的に増えれば良いが、そうでないと通信業界の不況を招くことになる。
