Boxeeは5ヶ月前に発売し開始した、ストリーミングメディア・プレーヤ、プラスTV番組のDVR機能を持った製品の名称をBoxee TVからBoxee Cloud DVRと変えた。製品としては同じで、Boxee Cloud DVR はNetflix等のストリーミングサービスの視聴に加え、TVチューナを持ちTV番組の視聴が出来、さらにTV番組をクラウド上に録画し、タブレット等から再生する事が出来る。製品の価格も変わらず、$100だが、クラウドDVRの利用は月5時間以下の再生は無料とした。月額$10を払うことで、無制限の録画、再生が出来る。クラウドDVRの機能は現在、8都市でしか提供されていないが、年内に26都市に広げる予定。
製品名を変えたと共に、Boxee Cloud DVRの売り込みは「コードカッティング」では無くなり、TVのコンパニオンデバイスになっている。Boxee Cloud DVRが、Boxee TVとして登場した時点では、ケーブルTVに加入する事無く、同様なサービスを得られる事を売り込んでいた。Boxeeがコードカッティングを強調しなくなった背景には、Comcast等との合意がある。Comcast、他のケーブルTV事業者は、地上波再送信を主体としたベーシック・チャンネルを暗号化する事の許可をFCCに求めていた。BoxeeはクリアQAMでの放送が無くなる事で、同社の様な製品がケーブルTVの世帯では利用不可能になるとして反対をした。これに対して、ComcastはE-DTA(Enhanced Digital Transport Adapter)と呼ばれるSTBを開発し、暗号化されたQAM信号をIP変換し、Boxee等のデバイスで視聴可能にする事に合意をし、FCCから暗号化の許可を得た。現在、Comcastのシステムでは、デジタル放送でのベーシック・チャンネルはすべて暗号化されている。
Comcastは、4月に一部の市場で、E-DTAの提供を開始した。E-DTAは通常のDTAと同様にCASの内蔵を許可されており、CableCARDを使う必要は無い。暗号化されたQAMチャンネルは、E-DTA内部でDTCP-IPに変換され、Boxee Cloud DVR 等のDLNA対応のデバイスによるアクセスを可能にする。E-DTAの採用にはComcast以外、Time Warner Cable、Cox、Charter、Cablevision、Bright Houseが同意をしている。
