ケーブルTV事業者の共同研究開発団体のCableLabsは3月末にベンダーに対して3Dビデオに関する情報の要望を伝えた。CableLabsはこれはバックグラウンドの調査のため、様々な技術をそのメンバー事業者に報告するためであり、仕様化の為では無いと説明している。CableLabsのコンシューマ向けビデオ技術のVP、デビッド・ブローバーグは先月にケーブルTV業界の規格組織、Society of Cable Telecommunications Engineers(SCTE)の3D TVに関するワークグループの委員長に任命されている。3Dビデオには様々な方式が提案されており、規格化はまだ先の事である。ケーブルTVでの3Dビデオの場合、そのコンバージョンをSTBで行うのか、あるいはパススルーしてTVで行うのかも未定である。
英国ではDBS事業者のBskyBがHyndaiの3D TVディスプレイを使ったテストを始めており。4月にポップバンド、Keaneのコンサートを3Dで放送した。米国のケーブルTV事業者も今年からテストを行っていくと思われる。
NABにおいて、Panasonicは1080pベースの「3DフルHD」プロダクションシステムの開発を行っている事を発表し、ダブルレンズのカメラレコーダー、フィールドレコーダーを展示し、また、103インチのプラズマ画面を使い、その3D技術のデモンストレーションを行った。
しかし、ベンダーが全て3Dに賭けている訳ではない。オランダのPhilipsは3Dイメージングの製造と開発から撤退し、その3Dディスプレイ、WOWvxの製造を廃止し、3Dソルーションズ部門も閉鎖する事を発表した。Philipsはこれまでにその3Dメガネを必要としないディスプレイ技術に多額の投資を行ってきたが、3D市場の普及は予想以上に遅いと判断して、これ以上の投資を中止した。
