Netflixの加入者がComcastを抜く

Netflixの2011年3月末の加入者数は、アメリカとカナダの合計で2360万となった(アメリカだけは2280万)。2010年末は2000万で、3ヶ月間で360万の加入者を増やした事になる。サービス地域が限定されている多チャンネル事業者との比較は出来なく、また、サービス的にも異なるが、加入者数としては、NetflixがComcastを抜いた事になる。

しかし、Netflixは同社は多チャンネルネットワークの敵ではなく、共存するサービスである事を強調している。同社は最近、Lionsgate制作のヒットTVシリーズのMad Menのシーズン1~4までの再放送権を得ている。Mad Menは1960年代の広告代理店を背景にしたドラマで、多チャンネルネットワークのAMCがテレビでの放映権を得ている。現在4シーズン目で、AMCはLionsgateとすでにシーズン5と6の契約を行っている。Mad Menは多チャンネルネットワークで放送されている番組の中では唯一のエミーの最高ドラマ賞を受信している作品で、2008年、2009年、2010と連続受賞をしている。Netflixは、これはAMCとの競合ではなく、古いシリーズをNetflixで見られるようにする事で、AMCが放送するMad Menの視聴者が増える事に貢献すると語っている。

Netflixの加入者は増えているが、証券アナリストの評価は低く、第1四半期の業績発表の翌日に同社の株価は9%の減少をした。アナリストは、Netflixの海外進出計画、ストリーミングコンテンツのコスト、それに増える競合を問題視している。Netflixは昨年夏にカナダに進出し、その他の国にも進出を計画している。同社は、海外進出からの損出は2011年後半には7000万ドルに達する可能性があると発表している。カナダ進出による損出は2011年第4四半期では1200万ドルになっているが、第3四半期には採算性が取れるとの予測を発表している。

アナリストは、Netflixのストリーミングが増えており、そのコストが増加しているのに対して、既存のDVDの貸し出しは減っていなく、コンテンツ入手のコストが増えている事も問題である。また、Hulu Plus、Apple、Amazon等に加え、YouTube、Dish/Blockbuster等もこの市場に参入をし、競合が増えることもアナリストは懸念している。