インターネット中立性規制

FCCは12月21日の会議において、インターネット中立性規制に対する投票を行う予定である。FCCのジェネカウスキー委員長は12月1日に規制案を発表した。この案では有線ブロードバンド事業者に対して、加入者が合法なウェブサイトにアクセスする事を制御する禁止し、ネットワーク管理の方法を公開する事を義務化する。現在、インターネット中立性はガイドラインとして提示されているが、正式な規制ではない。これを正式に規制化する事には、オバマ大統領を含む、民主党は賛成しているが、共和党は反対をしている。

今回、発表された案は概念的であり、具体的にどの様な規制にするかは明瞭ではない。最大の問題は、FCCの権限である。FCCは、この規制の為にブロードバンドをコモンキャリアとして再定義はしないと、語っている。しかし、FCCの規制権限は現時点ではブロードバンドには及ばないので、コモンキャリアに再定義せずに、いかに規制する事が出来るのか疑問である。一時、ジェネカウスキー委員長は、ISPをコモンキャリア扱いにするが、これまでのコモンキャリアに科せられる義務を免除する事を提案していたが、これは大きな反対を受けた。議会が法案を通し、FCCにこの権限を与えることなく、いかにブロードバンド事業を規制化するのは大きな疑問である。

また、規制案では有線ブロードバンドを対象しており、モバイルブロードバンドには触れていない。有線ブロードバンドだけを中立性規制の対象とし、モバイルブロードバンドは別扱いにする事は、今後の問題を作り出す事になると思われる。ネット中立性規制の賛成派の多くは、モバイル市場の開放を求めており、この案には不満を示している。しかし、モバイルも加えることは通信事業者の大きな反対を招くことになる。