Lionsgateは5月に映画スタジオ事業と有料チャンネル/SVODのStarzを分離した。NBCUniversalはBravoを除く多チャンネル向けネットワークを年内にVersantとしてスピンオフする。Warner Brothers Discovery(WBD)も来年に多チャンネル向けネットワークを切り離す。1つの会社はWarner系映画スタジオ、Warnerのテレビ番組制作部門、HBO、それにHBO Maxで構成される。もう1つはCNN、TNT、Discovery等の多チャンネル向けネットワーク、それにストリーミングサービスのDiscovery+で構成される。結局はDiscoveryにCNN、TNT等が移った訳で、3年前にWarnerとDiscoveryは合併する必要が無かったことになる。しかし、2022年の時点では多チャンネルサービスにはまだ将来があるように見えていた。
多チャンネル向けネットワークの斜陽は、Paramount Globalにとっては特に大きな問題である。Paramount Globalの多チャンネル向けネットワークは主にNickelodeon、MTV等の子供、ティーン、ヤングアダルト向けである。以前は最も魅力あるチャンネルを持つネットワーク会社であった。今、これらネットワークはテレビから離れしてしまった年代向けの陳腐なものになっており、視聴者数は激減している。例えば、Nickelodeonは2017年では視聴者が多いTVネットワークでは16位であったが、2024年では73位に落ちている。
この年代がテレビ視聴に戻って来る可能性はなく、Paramount Globalの多チャンネル向けネットワークは他のネットワークよりも早く価値を失う。価値が暴落する前に、分離を急ぐ必要があるが、Skydanceによる買収が完了しないと動くことは出来ない。しかし、トランプ大統領はCBSが行ったハリス元副大統領のインタビューに不正な編集があったとして$200億の損害賠償を求めており、この訴訟が決着するまでFCCは買収に必要な許可は出さないようである。Paramount Globalは和解をしようとしているが、許可を得るための賄賂になるとして別の訴訟が起きる可能性もあり、Paramount Globalは困難な状況にある。
