チャーンは避けられない

Hub Entertainment Researchの調査では利用しているビデオサービスの数は昨年の7.4個から減り、6. 4個になっている。利用しているサービスは減っているが、値上げにより使っている出費は増えており、サービスの数は減っているが、回答者の44%は昨年よりビデオサービスの出費は増えていると答えている。平均金額は$85で、25%の人はこれは適切な値段を超えていると考えている。しかし、調査に対する回答者の22%は利用するビデオサービスの数に上限は無いと答えており、35%は上限があるが、それには達していないと答えている。

25%の人は出費が適当な範囲を超えていると考えているが、半数以上の人はより多くのビデオサービスを使いたいと思っている。矛盾している訳だが、その解決方法はサービスへの加入と脱退を繰り返すサービス・ホッピングである。SVOD利用者の42%は加入したサービスから6ヶ月以内に脱退した事があると答えている。利用しているサービスの数が多い人ほど、短期脱退をした事があり、利用サービスが4個以上の人では55%が6ヶ月以内にサービスをキャンゼルした事がある。

サービス・ホッピングはチャーンを増やすことになる。事業者はチャーンを減らすために、広告を付け、値段を下げる、ゲーム等の異なるサービスを加える、他のサービスとバンドルする等の様々な手を打っているが、利用したいサービスの数と使える費用がマッチしていないので、サービス・ホッピングは避けられなく、チャーンは今後さらに増えていく。

事業者もチャーンは減らすことは出来ないと考え始めているようだ。これまでのように急速に加入数を伸ばすことは出来なく、大きな加入者の増加があっても、それは一時的なことである。加入者増加の足かせになる値上げを避けるのではなく、値上げしてでも、増収を優先する方向に進んでいる。1加入者が1年に6ヶ月間加入しているのであれば、価格を倍にすれば、チャーンが無いのと同じ収入レベルになる。価格の倍増は困難であるが、値上げは今後も増えることになるであろう。


Hub Entertainment Research