500チャンネルに近づくLocal Now

利用者が多いFASTサービスはRoku Channel、Pluto TV、それにTubiであるが、チャンネル数ではLocal Nowがトップである。Variety Intelligence Platformによると6月の時点で484チャンネルがあり、7月にLocal Nowは490チャンネルに達したことを発表した。

Local NowはPluto TV(Paramount Global)、Tubi(Fox)とは違い大手コンテンツ事業者の系列ではなく、FASTチャンネルを作るために豊富なコンテンツ資産がある訳では無い。Local Nowの親会社は21の地上波局、それにThe Weather Channelを持つAllen Media Groupである。Allen Mediaは大企業では無い。地上波所有会社としての売上はTV Newscheckによると$3.42億で14位であり、トップのNexstarの12分の1の規模で、The Weather Channel等を加えても$10億程度の会社である。

Local NowはAllen Media Groupと同等、あるいはそれ以下の規模の地上波所有会社のローカル局のニュースとコンテンツを加えることでチャンネル数を増やしている。地上波所有会社のFASTとしては業界3位のSinclairのSTIRRと4位のGray TelevisionのVUitがある。STIRRのローカルコンテンツは殆どがSinclair所有局の物である。VUitはMeredith、Paramount GlobalのCBS局等と契約しているが、メージャーなFASTプラットフォームになっていない。

Local NowはSinclair、Gray等の競合大手のFASTサービスには参加をためらう中小規模の地上波所有局が契約し、急速にチャンネル数を増やしている。非営利教育ネットワークのPBS局もLocal Nowと契約し、PBSのコンテンツのオンデマンドでの配信、それに各PBS局の同時配信を始めている。Pluto TV、Tubi等で見られる著名なコンテンツは少ないが、ローカルコンテンツが多くあることで利用者も増えている。Local Nowには200以上のローカルニュースのチャンネルがある。

FASTサービスの視聴者は増えており、地上波局もFASTチャンネルを提供する必要がある。その場合、競合のSinclairのSTIRR、あるいは大手ネットワーク系のPluto TV、Tubiとの契約は問題がある。Amazon、Rokuとの関係にはそのような問題は無いが、ローカル局のことを知らず、交渉がしにくい。Local Nowが大手放送局所有会社に属さないローカル局が選ぶ、FASTプラットフォームになっている。


Variety Intelligence Platform(https://bit.ly/3Du2boA)