XperiのVewd買収

TiVoの親会社のXperiがスマートTV向けOSを開発しているノルウェーのVewdを$1.09億で買収した。Vewdは元はOperaの一部で、2017年まではOpera TVと呼ばれていた。VewdのTV OSは主に欧州で採用されており、JVC、Hitachi、Telefunken等のブランドで1500万台の設置ベースがある。また、そのスマートTV向けブラウザー等のCTV向けソフトウェアは4.5億台のコネクテッドTV製品に搭載されている。

TiVoはStream 4Kと言うストリーミング・プレーヤを販売している他、OSとしてスマートTVベンダーとブロードバンド事業者に売り込んでいる。しかし、Stream 4KはAndroid TVがベースであり、独自のOSではない。TiVoは独自のTV OSの開発をしているが、完了はしていない。Vewdの買収により、このOSの開発を待たずに、独自のTV OSを持つことが出来る。

TiVoの狙いはStream 4Kをエンドユーザーに売る以上に、セカンド・ティアのTVベンダーにOSをライセンスとして提供することを狙っている。Samsung等の大手はTV OSを自社開発出来るが、セカンド・ティアのベンダーにはOSを開発する資源は無い。アメリカではRokuがスマートTV向けOSとしても大きなシェアを得ているが、Rokuはイギリス以外での海外進出はまだであり、北米以外では大きなシェアを得るチャンスはある。VewdはOS以外にもTV向けブラウザー等で多くのベンダーとの関係がある。

TiVoはまた、ブロードバンド事業者にStream OSベースのストリーミング・プレーヤを提供しようとしている。ケーブルTVの加入者が減る中、ブロードバンド事業者は自社ブランドのストリーミング・プレーヤを加入者に提供することでOTT事業者からのレベニューシェアを新たな収入源にしようとしている。アメリカではComcastとCharterが協力し、ストリーミング・プレーヤ開発を始めている。TiVoのDVRは多くの中小ケーブルTV事業者が採用しており、潜在クライアントを持っている。VewdもOperator TVとして、欧州、アジア等で同様なソリューションを提案しており、Vewd買収で世界的な規模の事業にするチャンスがある。

主要なCTV向けプラットフォームはRoku、Fire TV、Android TV(Google TV)、それにApple TVがある。しかし、Rokuは北米主体であり、Apple TVはスマートTV、あるいはオペレーター向けの提供はしていない。Fire TVはスマートTV向けにライセンスしているが、オペレーター向けの提供はまだ無い。Android TVにはオペレーター向けがあり、TiVoの最大の競合になる。