Disney+、HBO Max等の新しいサービスの登場により、Netflixのシェアは落ちている。JustWatchによると、Q3のSVODサービスの総視聴時間におけるNetflixのシェアは27%で、Q2からは1%ポイント、1月からでは5%ポイントも減っている。しかし、Amazon Prime VideoはQ2の20%から21%に増えている。

JustWatch
新たな競合が増える中、Amazon Prime Videoの利用が増えている背景にはCovid-19でオンライン・ショッピングの利用が増えていることがある。Prime会員の数が増えていることで、Prime Videoの利用も増える。もう1つの理由に55歳以上のシルバー世代のインターネット利用が増えていることがある。Covid-19により実際の会話、買い物をすることが減り、Zoom、オンライン・ショッピング等のインターネットを利用する機会が増えた。インターネットを使う機会が増えたことで、55歳以上のストリーミング利用も大きくと増増えている。Midia Researchによると、現在、ストリーミング利用が最も増加しているのは55歳以上の層である。
シルバー世代はストリーミングでの視聴を増やしているが、多チャンネルサービスにも加入しており、SVODへの加入には躊躇がある。9月号でレポートしたように年齢が高い人は無料のAVODの利用が多い。Prime Videoは無料では無いが、ショッピングの目的でPrime会員になっていれば、無料と同じである。Netflix、Disney+、HBO Max等と比べるとAmazon Prime Videoには魅力的なオリジナル、あるいは独占コンテンツが少ないかも知れないが、無料と考えれば、十分な規模のコンテンツはある。
Midia Researchによると、55歳以上の層におけるSVODサービスの週平均のアクティブユーザにおけるシェアでのトップはAmazon Prime Videoで22%である。Netflixが2位で19%、3位はDisney+で10%となっている。多チャンネルサービスにも加入し、テレビ放送も見ている人が多いので、Huluのシェアは低い。

Midia Research
55歳以上の新規ストリーマーは、最初はコスト重視でAVODとPrime Videoを選んでいるが、ストリーミングの利用が増えると共にSVODにも加入し始める。Ampere Analysisの調査によると55歳以上の層におけるNetflix加入者の率は2019年Q3の46%から2021年Q3には50%に増えている。シルバー・ストリーマーをいかに引く付けていくかが今後のSVODサービスの重要な戦略になり始めている。
