トップ8社のMVPD(Comcast、AT&T、Charter、Dish、Cox、Verizon、Altice USA、Mediacom)はQ1で168万件(家庭とビジネス向けの合計)を失った。これは過去最高であった2019年Q3の174万件に近い数字である。パンダミックが始まった2020年Q2には147万件のロスになり、さらにスポーツ中継が再開したQ3には107万に減った。しかし、Q4には125万件に増え、Q1ではパンダミック以前のレベルに戻っている。

各社の財務報告、Coxは推定
本当の多チャンネルサービスの減少を見るにはこれにvMVPDの加入者も加える必要がある。財務報告で加入者数も報告している多チャンネルサービス事業者と異なり、YouTube TV等、加入者数は報告していないvMVPDサービスもある。報告があった3つのサービスでは26万件の減少となる。MoffettNathansonの推定だと、YouTube TVの加入者はQ1に7.5万世帯増えている。AT&T TV Nowの加入者は減っているので、vMVPDのQ1の減少は20万人程度であろう。

各社
vMVPDの加入者は2020年Q3にスポーツが開始したおかげで118万件を増やした。しかし、Q4の増加は13万件に減り、今期は26万件のロスになっている。Q1のMVPDとvMVPDを加えた減少は188万件となる。MVPDのロスが最も多かったのは2019年Q3だが、vMVPDは133万件増えていたので、合計では減少は41万と低かったことになる。合計でのロスが最も多かったのは2020年Q1で236万件を失っている。Q1のロスはこれに続くものとなる。
vMVPDの増減が激しいのは加入と脱退が簡単なためである。MVPDは契約があるので、その期間中の脱退には罰金がある。加入する際は通常、2年縛りがあるので、気軽に加入することは出来ない。これに対して、vMVPDはNetflix等と同じで、簡単に加入出来、簡単に止めることが出来るからである。パンダミックが始まった3月に解約が増えたことで、2020年Q1は55万件を失い、スポーツが戻ったことでQ3に118万件増えたが、その興奮から覚めたのが、Q1の減少の理由であろう。

NSI Research
トップ16のブロードバンド事業者の合計加入者数はQ1に約100万件増え、1.07億件に達した。ケーブルTV事業者が提供するブロードバンドへの加入者は93.6万件増え、7374万件になり、電話事業者のブロードバンド加入者は8.3万件増え、3326万件となり、ケーブルTV事業者のシェアは69%となった。
