Comcastによると同社のストリーミング・プレーヤのFlexの利用者は350万に達している。ケーブルTV加入者は減っているが、ブロードバンド加入者は増えているが、ケーブルTVとブロードバンドではARPUが違う。ブロードバンドではケーブルTVにある有料チャンネルへの加入、VOD/PPV等のアップセルが出来ない。
ComcastはFlexをブロードバンドのみの利用世帯に無料で提供することで、ブロードバンドのARPUを増やすことを狙っている。しかし、Flexは無料であるので、ばらまいても追加収入がなければ、赤字になる。2020年Q2のFlex導入ベースは200万であったので、半年で150万台しか増えていないのはそのためである。
Comcastの今回の発表では、Flexのアクティブ利用者からの追加ARPUは月$2になっている。Flexの収入に含まれているのはVOD、PPV、それに他社のサービス(アプリ)からの収入シェアで、広告は含まれていない。Flexのコスト(デバイス自体、送料、その他)は$50程度とすると、無料で提供しても6ヶ月でブレークイーブンになる。さらに、Flexにはチャーンを減らす効果も15%~20%ある。
課題は、Roku、Fire TV等の他のデバイスとの競合、ARPUの増加、それにコストの低減である。Flexは無料でもRoku等と比べると使えるサービスは少なく、利用頻度は減る。ComcastはDisney+等の主要なアプリを増やしているが、まだ少なく、これを加速化する必要がある。収入としてはVOD/PPV、アプリ収入以外に、Comcastだから出来る新たなアイデアが求められている。コスト低減ほ方法としては、小型化(スティック化)以外に、TV内蔵があり、ComcastはいくつかのメーカーにX1機能を内蔵したテレビの売り込みをしている。しかし、Roku、Fire TV等と比べて、アプリ数が少ないく、メーカーとしてメリットが少ないのが問題である。
