多くの映画館は閉まったままであり、映画を劇場で封切りすることが出来ない。Disneyの「Mulan」、Universalの「Trolls World Tour」等の一部の映画はOTTサービスで封切りになっているが、残りの映画は封切りが延期になったままである。スタジオはOTTで配信すべきかで頭を痛めている中、WarnerMediaは2021年にリリースするすべての映画を劇場での公開と一緒にHBO Maxで配信することを決定した。
同社はすでに「Wonder Woman 1984」を12月25日に映画とHBO Maxで同時に公開をすることを発表しているが、「Godzilla vs. Kong」、「Mortal Kombat」「Dune」等のすべての2021年に公開される映画をHBO Maxでも同時に配信する。8月にNBCUniversalは劇場映画で封切りの17日後にPVODでの配信をする決定をしたが、それを上回る大きな影響が予想される。2021年との限定があるが、これが映画館事業の終了になる可能性がある。また、Netflix等の競合のサービスに与える影響も大きい。
試し期間があると無料で見ることが可能になってしまうので、この発表と同時にHBO Maxは試し期間の廃止も発表した。Disney+の「Hamilton」の公開前に試し期間を廃止しており、その後、Netflixも止めている。試し期間が無くても、2021年のWarnerMediaの全映画を見ることが出来るのであれば、HBO Maxの加入者は大きくと増えるであろう。HBO Maxは2021年後半には欧州でもサービスを開始するが、映画の劇場との同時公開はアメリカだけである。
また、HBO MaxはAmazonとの契約を締結し、Fire TVとFire Tablet向けのアプリが提供になった。HBO Maxの前身のHBO NowはWarnerMediaが配信する以外、Amazon Channelsでも配信されていた。AmazonはHBO MaxもAmazon Channelsで配信することを求めていたが、AT&Tはこれを拒否していた。新しい契約ではHBO Maxのコンテンツの内、HBO Nowにあったものは引き続きAmazon Channelsで配信され、Prime Videoのアプリからの視聴が出来る。HBO Maxで新たに加わったコンテンツの視聴にはHBO Maxアプリが必要になるが、HBO MaxにはAmazon ChannelsのHBO Nowのアカウントからアクセス出来るようになる。この形態はHBO Nowの契約が失効する今年いっぱいで、来年からはHBOのコンテンツはAmazon Channelから消え、HBO Maxのアプリが必要になる。HBO MaxはまだRokuとの契約が出来ていないが、2021年の全映画を配信することは、Rokuへの大きなプレッシャーになる。
