Quibiがサービス開始

Quibiが4月6日に開始した。Quibiには3つの特徴がある。1つはモバイル・オンリーであり、スマートフォン以外では見られない事である。AirPlayにも、Chromecastにも対応していない。2つ目はコンテンツは10分以下の短いエピソードで、新しいエピソードは毎平日(ニュース等は週末も含め、毎日)に配信される。3つ目は全コンテンツ(広告含め)縦と横の画面で制作されていおり、持ち方を変えると即座に画面が切り替わる。QuibiはこれをTurnstyleと読んでいる。

コンテンツはすべてオリジナルである。ニュースでもTurnstyleのために再編集されている。毎日25以上のビデオ(合計で3時間以上)が配信されている。価格は広告付きが$5、広告無しは$8である。広告はプリロールだけである。

4月中に登録した人は90日間無料であるが、22日までのアプリのダウンドーロ数は270万と低めである。CEOのメグ・ホイットマンは「全く新しいサービスのローンチとしては大成功」と語っているが、Disney+の初日で1000万加入者と比べると見劣るする。

利用者の最大の不満はモバイル・オンリーに対してである。Quibiのコンセプトは「Quick Bites」(スナック)であり、そのためにはスマートフォンだけでもいいが、毎日1話ではなく、シリーズ物をまとめて1週間分連続で見たいときもあり、その場合はスマートフォンではなく、テレビ画面で見たくなる。特に、著名なプロディーサー、監督等が制作したコンテンツは大きな画面で見たい。ホイットマン氏はストリーミング・プレーヤのサポートはしないと言っていたが、不満が大きく、急遽、コネクテッドTVをサポートすることが発表された。多分、AirPlayとChromecastへの対応は5月中に行われるが、Roku等のストリーミング・プレーヤへの対応は時間がかかるであろう。

Quibiの最大の課題は既存のコンテンツは使えず、全てがオリジナルになることである。COVID-19のために制作はストップしているので、これが続くと毎日配信する新しいエピソードが無くなってしまう。1エピソードは10分以下で、さらにTurnstyleに対応させる必要もあるので、既存のコンテンツをライセンスして、それをそのまま配信するは出来ない。90日間の試し期間が終わる時期にコンテンツが無くなり始める可能性がある。

Quibiは大きな話題であったが、出だしは大したことなく、その後のダウンドーロ数も増えていない。Androidでは4月中旬で15位にランクされているが、iOSではなぜか82位と非常に低い。開始時期が、COVID-19と重なった為との意見もあるが、在宅時間が長くなったことでOTTビデオ視聴は増えている。Quibiはちょっとした時間に見るためのサービスであり、Netflix等のSVODサービスとは視聴時間上は競合しない。しかし、エンターテイメント費用では競合する。$13のNetflixを食事とすると、スナックのQuibiに$5を払うのには割高感がある。