多チャンネルサービス向けのニュース専門チャンネルとしてはCNN、Fox News、MSNBCが大手で、その他にビジネス系のCNBC、Fox Business News、Bloomberg TV等がある。さらに、ここ数年で、One America Network、Newsmax TV、Newsy、i24News等がスタートしており、新たに全米で193局を持つ放送局会社のSinclairがニュース専門チャンネルを立ち上げようとしている。STIRRと呼ばれる予定のチャンネルはSinclairのローカル局が制作したニュースと独自の全国ニュースで構成され、Sinclair局のサブチャンネルで放送される以外、ケープルTV、OTTでも配信される。
ニュース専門チャンネルへの関心が高いのには複数の理由があるが、最大の理由はコンテンツビジネスとして参入の敷居が低いことである。Sinclairと同様に地上波放送局のE. W. ScrippsはNewsyを立ち上げており、i24NewsはケーブルTV事業者のAltice USAのチャンネルである。オンデマンド視聴が増えている中、ライブコンテンツとしてスポーツとニュースがあるが、契約金が膨大なスポーツと違い、ニュースは参入しやすい。以前は、チャンネルを立ち上げても放送をしてくれる多チャンネルサービス事業者を得るのが大変であったが、今ではOTTでも配信出来るので、スタートもしやすい。
OTT専門でスタートしているニュース「チャンネル」もある。大手ネットワークのOTTニュースチャンネルとしてはCBSN(CBS News)とABC News Liveがある。また、ミレニアル向けの金融ニュースのCheddarも話題になっている。CheddarはOTTでの配信だけでなく、Comcast、Sling TV、Hulu with Live TV等の多チャンネルサービスでも提供されている。Hulu with Live TVはCheddarだけでなく、CBSN、ABC News Liveも配信チャンネルに加えている。
VerizonのOath(AOLとYahooの買収で出来た部門)もYahoo News、Yahoo Sport等をベースにしたOTT向けのニュースチャンネルを始めている。OathはRokuがスタートさせたRoku Channelのリニアチャンネル向けにYahoo News、Yahoo Sports、Yahoo Finance、Huffpost、Makersのチャンネルを提供する。
地上波ネットワークのNBCもOTT向けのニュースチャンネルを始める。NBCはOTTのニュース専門チャンネルではCBSとABCに遅れたが、2019年にはNBC News Signalを正式にスタートする。NBCはNBC Newsのアプリ、あるいはYouTube、Twitter等でニュースビデオの配信をしているが、専門のOTTチャンネルはなかった。
多チャンネルサービス向けのニュース専門チャンネルとしては最大の視聴者を持つFox Newsは多チャンネルサービスに加入しなくても試聴できる有料OTTビデオサービスのFox Nationを11月27日からスタートさせる。Fox Nationは月額$5.99、あるいは年間$64.99で、Fox Newsの番組に加え、独占番組の「Scandalous」等を配信する。
