AT&TがDirecTV Nowを開始

AT&Tは11月30日からOTTベースの多チャンネルサービス、DirecTV Nowの提供を開始した。DirecTV Nowは$35からスタートし、4つのパッケージがある。$35で100チャンネルと言われていたが、$35のパッケージのチャンネル数は60でしかない。しかし、プロモーション期間中は$100チャンネルのパッケージ(通常$60)が$35で提供される。

$35のパッケージ(Live a Little)にはESPN、Fox News、CNN、MSNBC、FS1、Discovery、Disney等の加え、一部の地域で、ABC、Fox、NBCの地上波が含まれる。CBSは含まれていない。CBSはPlayStation Vueにあるが、Sling TVにも無い。基本パッケージの金額はSling TV($20と$25)より高く、PS VueのAccess($40)より安い。チャンネル的にはSling TVのOrange + Blue($40)、あるいはPS VueのCoreに($45)近く、コストパフォーマンスは若干高い。しかし、DirecTV NowにはDVR機能が無い。PS Vueは28日間の録画機能があり、Slingは100時間に録画機能を追加する予定である。

$50のJust Rightは基本パッケージのLive a Littleに地域スポーツネットワーク、NBCSN、Cooking、IFC、Travel等が加わり、80チャンネルとなり、$60のGo BigはFS2、Golf、NBA TV、Tennis、Sundance TV、BBC World等が加わり、100チャンネルになる。$70のGo BigにはStarz Encoreの8つの映画チャンネル、Univision Deported等が加わり、120チャンネルになる。DirecTV Nowで最も得なのはHBOである。HBOはケーブルTVでは$15から$20。Sling TVとPlayStation Vueでは$15。HBOのSVODのHBO Nowも$15であるが、DirecTV Nowでは$5で追加出来る。

DirecTV Nowは同時に2つのチャンネルを視聴可能で、デバイスとしてはブラウザー、iOS、Android、Apple TV、Fire TV、Chromecastがサポートされている。現時点ではRokuはサポートされていない。AT&Tのモバイル網からDirecTV Nowにアクセスした場合、データ量は課金の対象にはならない。

既存の多チャンネルサービスのパッケージと比べると、$50のJust Rightが基本パッケージに近い。ケーブルTVの基本パッケージはSTBレンタル、税金などを加えると$60超える。しかし、ケーブルTVには地上波再送信があり、チャンネル数は多いので単純な比較は出来ない。OTTベースの多チャンネルサービスはブロードバンドが必要になる。同時に視聴するチャンネルが多ければ、高速なブロードバンドが必要になり、コストは増す。

一人世帯で、見たいチャンネルも限られていれば、OTTベースの多チャンネルサービスが安いかもしれないが、番組に対して異なる好みがある視聴者が3人以上いる世帯であれば、既存の多チャンネルサービスの方がコストパフォーマンスは良い。DirecTV Now等のOTTベースの多チャンネルサービスはコードカッター、それに多チャンネルサービスにには加入したことのないコードネバーズ(Cord Nevers)が対象である。