SVODサービス利用者が減少

TiVo子会社でコンテンツディスカバリーのソリューションを提供しているDigitalsmithsの「Q3 2016 Video Trend Report」(https://goo.gl/oDGEi1)によると回答者の82.4%は多チャンネルサービスに加入していた。多チャンネルサービスに加入していない17.6%の内、過去1年の間に多チャンネルサービスから脱退したのは17.9%で、その理由として82.9%が料金が高すぎると応えている。2番目の理由はNetflix、Hulu等のOTTサービスに加入している(59.5%)であった。

多チャンネルサービスに払っている月額(VOD、電話、インターネット等は含まない)としては$51から$75が25.7%で最も多く、$76から$100が23.6%で2番目に多い。しかし、$101以上を払っている人も34.9%と多い。HBO等の有料チャンネルへの加入率は40%であるので、有料チャンネルを含まない料金は$100以下で、有料チャンネルを加えると$100を越している事になる。

過去12ヶ月間に多チャンネルサービスから脱退した人は全体の3.1%(17.5%の17.9%)であるのに対して、SVODの利用者は2015年Q3の56.3%から61.9%へと増えているが、Q2からは減少をしている。最も加入者が多いSVODはNetflixで、Q3で51.8%が加入していた。Netflixへの加入者は前年同期の49%から増えているが、Q2の53.7%から減っている。Huluの加入者は9.9%で、前年同期の12.1%から減少している。Amazon Prime Video加入者は19.9%から24.8%へと増えている他、HBO Now、YouTube Red、CBS All Access等も加入者が増えている。

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SVOD全体の加入率はQ2の63.9%から61.9%に減った。SVOD加入者の減少は初めての事である。これはNetflixの値上げが原因している。Netflixの値上げは2014年に行われたが、以前からの加入者に対しては2年間の猶予があり、これがQ3に切れた。Netflixの加入者もSVOD利用者も共に2ポイントの減少であり、Netflixの減少がそのまま、SVOD全体に影響をしている。これは複数のSVODに加入している人達が予想されたように増えていない事も意味している。

2015年Q2に於けるSVOD加入者の平均加入サービス数は1.64個であった。2016年Q3では1.71個に増えているが大きな増加ではない。これはSVODへの支払額にも表れている。2014年Q3では最も多い月間支払額は$6から$8(33.4%)であった。2016年Q3では$9から$11が最も多くなっている(30.1%)。これはNetflixの料金が$9.99になった事が大きな理由で、複数のSVODサービスへの加入が増えているためではない。複数のSVODに加入し、月にSVODに$15以上を使っている人は26.5%で、2年前からの増加率は5.7%でしか無い。

コンシューマの82%は多チャンネルサービスに加入し、平均で$75程度を使っている。そして、さらにSVODにも加入し、月に$10程度を使っている。これがビデオエンターテイメントに使う金額の限度で、多チャンネルサービスに使う料金が減らないと複数のSVODに加入する人は増えない事になる。

SVODを広告で無料化すれば、利用者は増えるはずである。Digitalsmithsの調査でも69.4%はNetflix、あるいはHuluが広告付きで無料になれば、利用する可能性があると返答している。しかし、Huluの無料サービスは失敗した。理由は、利用者が耐える広告の本数と事業者に十分な収入をもたらす広告本数に大きな差があるからだ。Digitalsmithsの調査ではNetflix、あるいはHuluが広告付きで無料になった場合、見ても良い広告数の限度は30分に3本以下であり、それでは収入にはならない。

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